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プーチン、動きます。子ライオンを虐待した犯人を捜すよう当局に命令(ロシア)

カラパイア

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image credit: youtube

 ロシアで悲しい出来事があった。生まれて間もない子ライオンが人間の手により母親から無理やり引き離された。

 その子ライオンは、写真家の手に渡り意図的に後ろ脚を折られた。逃げることもできなくなった子ライオンは、観光客と一緒に写真を撮ることで、お金儲けの道具にされていたのである。瀕死の状態だったが、心ある人間によって奇跡的に救助された。

 現在、子ライオンはリハビリを受け、少し歩けるまでに回復したが、この件を知ったプーチン大統領は、悪質な虐待事件として当局に至急犯人を特定するよう命じたという。『Daily Star』などが伝えている。

Львёнок Симба, спасённый Кареном Даллакяном, нашёл нового друга

母親の元から連れ去られた子ライオン、虐待を受け放棄される


 シンバと名付けられたその子ライオンは、生後わずか数週間の時に母親から奪われ、連れ去られたのだ。

 その後、観光名所となるビーチでシンバはある写真家に飼われ、観光客との記念写真の道具として使われていた。シンバがすこし成長すると写真撮影中に逃げ出さないようにと、飼い主はシンバの足を折り動けなくした。

 その後病気になったシンバは、役に立たないとみなされ、激しい拷問と殴打などの虐待を受けた。背骨を酷く損傷し動くこともままならなくなった状態で、冷たい納屋に放棄された。

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救助チームに保護され、歩けるまでに回復


 幸いにもシンバは、救助チームにより奇跡的に救助・保護された。チームの1人ユリア・エイジーヴァさんはこのように語っている。

餌も与えられずに泥だらけの状態で放棄されていました。冷たい霜の水が体の上に絶えず落ちる場所で、本当に地獄のような光景でした。

 チームは、シンバの怪我の状態を見てすぐに治療を必要とすることを察し、獣医のもとへ飛行機で飛んだ。

 シンバの治療にあたった獣医師カレン・ダラキャンさんは、シンバがこれまで人間による虐待を受けて、痛みの海をもがき苦しんでいたことを知った。

 というのも、シンバの後ろ脚は骨折させられ動けなくなっていたことから筋肉委縮を引き起こし、褥瘡と腸閉塞を患っていたのだ。

 ボロボロの姿で怪我と飢えに苦しみ、命尽きる寸前のところを救助されたシンバは、獣医師らのおかげでリハビリを受け、回復への道を歩み始めた。


プーチン大統領、動物虐待事件として捜査命じる


 ダラキャン獣医師は、ビデオ会議を通してウラジミール・プーチン大統領に発言する機会があり、この1件を訴えた。

 すると、動物好きで知られるプーチン大統領は、ダラキャン獣医師にライオンを救ったお礼の言葉を述べ、動物虐待事件として当局に捜査を命じることを約束したという。

 その後、シンバを飼っていた写真家を特定することができたが、本人は虐待を否定し「新しい飼い主に売った」などと話しているという。

 捜査は今も続行中だというが、プーチン大統領を怒らせてしまったからにはタダでは済まないだろう。



 ダラキャン獣医師によると、ロシアではライオンを見世物にして、観光客相手に悪銭を稼ぐ悪質な写真家もいるそうだ。

 今回シンバが救われたこと、ゆっくりとではあるが再び歩けるようになったことは「奇跡」だと話している。


written by Scarlet / edited by parumo

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