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臓器移植を待つ患者の苦悩 新型コロナ感染拡大で手術が遠のくケースも

ニュースサイトしらべぇ

(Kuznecova_A/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

新型コロナウイルスの感染拡大が、様々な人々に甚大な影響を与えている。「もう少し待てばきっと臓器移植を受けられる」と信じ頑張ってきた患者も多いが、パンデミックはそういう人たちの運命をも狂わせてしまった可能性がある。


■移植手術が困難に

新型コロナウイルスの感染が拡大し多くの死者が出ている英国で、「移植手術を受けたい」「でも病院に行くことさえ怖い」という患者が増えていると報じられた。

それに加え「ドナーが減っている」「移植可能な臓器が足りない」という深刻な問題に、多くの患者と医師が苦悩しているという報道もある。


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■移植用の臓器不足

ウイルスの感染拡大を予防するため、多くの人たちが不要不急の外出を避け家で過ごすようになった。

そのために、交通事故などで亡くなる人が減少。それに伴いドナー数が激減したこと、また新型コロナウイルスに感染し亡くなった患者の臓器が使えないことを英国メディアが伝えている。

不慮の事故などによる死者の減少は喜ばしいことに違いないが、コロナウイルスへの感染が原因で死者が多数出ていること、またそれが原因で移植可能な臓器が不足していることは、あまりにも深刻な問題だ。

■患者と医師の焦り

赤ちゃんの頃に肝炎に感染し「肝臓移植が必要な状態です」という英国人女性(29)は、「(新型コロナウイルスの感染がここまで拡大しているため)病院に行くことさえ怖いのです」と現地メディアにコメント。

「今の健康状態なら、移植手術には耐えることができるのです」「でもこのまま病院に行けないと、体が弱っていきます」とも付け加え、「パンデミック発生は先生方のせいではないものの、私たちの生死がかかっています」とも話した。

医師たちも焦りを隠せず、「とりあえず元気な皆さんは、今のうちに臓器をどうするかにつきご家族とぜひ相談を」とメディアを通し人々に呼びかけ、臓器提供がスムーズに進むことに期待している。


■患者たちへの影響は大きく

「延期できる手術は後回しにしましょう」と担当医に言い渡される患者も増えているという。なるべく家にとどまりウイルス感染を予防することがその理由で、多くの患者は「命が一番大事だから」と納得している。

しかし一刻も早く臓器移植が必要な患者にとり、新型コロナウイルスの感染拡大がもたらした影響はあまりにも深刻だ。ドナーになることを希望していながら、新型コロナウイルスに感染し亡くなってしまったために「人を救う」という最期の望みを叶えられぬまま旅立った人もいる。

(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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