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コロナ禍の今、緊急避妊薬(アフターピル)が必要になったら…

ダ・ヴィンチNEWS

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

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 今回のゴールデンウィーク中は、休日対応として緊急避妊の遠隔処方を受け付けておりました。1日で5名の方からお申し込みがあり、やはり、ニーズは高いのだなと感じました。

 緊急避妊とは、妊娠のリスクが高いと思われる性行為から72時間以内に緊急避妊専用のホルモン剤を服用することで、性行為後に避妊するという方法です。アフターピルとか、モーニングアフターピルとも呼ばれています。避妊効果は100%ではないので、あくまでも「緊急時」の対応です。本来は、日常的に、ピルか子宮内避妊具で確実な避妊をしておくべきなのです。

 緊急避妊が必要になるシチュエーションとしては、

  パートナーがコンドームを使ってくれなかった
  コンドームを途中から使った
  コンドームが外れた
  コンドームが破れた
  意図しない(合意ではない)性行為だった

などが挙げられます。クリニックでの対応ケースでも、緊急避妊が必要になった理由はコンドームに関わるトラブルがほとんどです。

 緊急避妊薬の処方に関しては、他の遠隔処方と異なり、以前から初診の人でも遠隔で対応してよいということになっていました。ただ、処方する側が一定の研修を受けなければダメといった制限があったり、緊急避妊薬を置いている薬局が限られていることから、まだあまり広まっていません。今回、コロナの感染予防策として、研修など関係なく、緊急避妊薬以外でも初診から遠隔診療が可能になったので、緊急避妊の遠隔処方も行いやすくなったわけです。

 当院が今回行った緊急避妊の遠隔処方は、薬剤を宅配便で送る方法です。休日に営業していて、しかも緊急避妊薬を扱っている薬局を探すのは大変なので、薬剤を自宅に配送させていただきました。薬局との連携が広がれば、薬局に処方箋をファックスする方法の方が、処方したその日のうちに薬剤が受け取れます。宅配便だと、どうしても翌日の配達になるので、72時間というタイムリミットギリギリになってしまうケースもあり得ます。

 参考までに、当院が行った緊急避妊の遠隔処方の流れをご紹介しておきましょう。

 1)緊急避妊が必要と思われた時点で患者様が申し込みフォームに入力
 2)入力した時点で自動返信メールが届き緊急避妊の説明動画が見られるようになる
 3)12時間以内に医師から確認電話が入り緊急避妊の適応を判断
 4)動画の内容で質問があれば医師に質問・相談する
 5)処方が確定したらクレジット決済かPayPayで処方代を支払う
 6)宅配便で薬剤を発送→翌日に自宅に届く(受け取りは患者様の自己責任となる)
 7)申し込みから3週間後にフォローのメールが届く

 本来は、緊急避妊薬は医師の処方箋なく薬局で手に入るようにすべき薬剤です。しかし、緊急避妊薬の取り扱いについては賛否分かれており、まだ「利用者(患者)側の視点に立った取扱い」になっていないのが現実です。

 実は、今回のコロナによる自宅待機によって、パートナーからのDV被害や意図しない性行為による被害は増えているといわれています。ずっと自宅に閉じこもっていることによるストレスで、虐待のリスクも上がっていると指摘されています。パートナーからの暴力や望まない性行為、親や家族からの性的虐待など、「助けて!」と声に出して言いにくいトラブルが、各家庭にこもることによってますます見えにくくなってしまうことが懸念されています。

 もし、今、このような内容で困っている方がいらっしゃいましたら、各自治体の相談窓口やワンストップセンターに連絡してくださいね。サポートの手はたくさんあります。自らが声を上げることが、そこから抜け出す第一歩となるのです。

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