長らく行方不明だった父の所在がついに判明した「ひよっこ」第18週まとめ読み
長らく行方不明だった父の所在がついに判明した「ひよっこ」第18週まとめ読み
有村架純が主演を務めるNHK連続テレビ小説「ひよっこ」。7月31日(月)〜8月5日(土)朝8時から放送された第18週では、長らく行方不明だった実の所在がついに判明した。なんと女優の川本世津子と同居していたのだ。現実を目の前にして、みね子は激しく動揺する。

父親は女優の川本世津子宅にいた

あかね荘の谷田部みね子(有村架純)の部屋を、女優の川本世津子(菅野美穂)が訪ねてきた。何やら思いつめた表情をしている。見知った仲とはいえ、大女優がひとりで赤坂界隈のさびれたアパートに足を踏み入れるというのは、尋常なことではない。「一緒にうちまで来てくれませんか」 世津子に請われて、みね子は彼女の自宅に向かった。

世津子の自宅は豪邸だった。リビングルームに通されると、そこにひとりの男性がいた。父親の実(沢村一樹)だった。みね子は言葉を失った。目の前にある現実を理解できない。「お父ちゃん」 絞り出すように声を出すが、実は戸惑っているように見える。

「記憶を失っているんです」 世津子が口を開いた。彼女の説明によれば、ある雨の日、自宅前のベンチに実が放心状態で腰かけていたという。気になった世津子が声をかけたが、世間一般に名の通っている世津子のことはおろか、自分の名前すら知らないという。よく見ると体のあちらこちらに傷を負っていた。どういう気まぐれからか、世津子は得体のしれないこの男を自宅に招き入れ、手当てする。以来2年半もの長きに渡って、奇妙な同居生活を送っていた。

みね子は残酷な運命を呪った。世津子の家を飛び出す。外は雨が降っていた。雨に打たれたまま佇んだ。雨と涙が頬を伝った。突然、傘を差しかけられた。実だった。他人行儀ではあるが、優しい人柄はそのままだった。

美代子、東京へ

奥茨城の美代子(木村佳乃)には、ことの経緯を手紙で知らせた。電話しようかと考えていたところ、すずふり亭の店主・牧野鈴子(宮本信子)に手紙にしなさいとアドバイスされたのだ。手紙なら感情を押しとどめて、事実だけを伝えられる。

手紙を受け取った美代子はすぐに東京にやってきた。みね子は上野駅まで出迎えに行き、そこから世津子宅に向かった。道中、ふたりとも無言だった。

美代子は世津子の豪邸に気圧された。奥茨城の家とはあまりに違う。呼び鈴を鳴らすと世津子が出迎えた。神妙な顔つきをしている。玄関で出されたスリッパはふかふかの高級品だ。リビングルームに通された。実さんがいた。「あの……」 夫がすまなそうに口を開いた。

ふたりの女性の葛藤と混乱

こんな場面なのに、スーツのすそのほつれが気になってしかたない。それは目の前にある現実から逃れるための蜘蛛の糸のようにも思える。美代子は意を決して世津子に向き合うと、夫を保護してくれたことに対して礼を述べた。「でも……」と続けたところで感情を抑えられなくなった。「どうして警察に届け出てくれなかったんですか」 口調が強くなった。

口を挟もうとした実を世津子は制した。「出て行ってほしくなかったんです」。実は確かに警察に届け出ることを望んでいなかった。でも、彼のせいにして片づけてしまうことはできない。それが世津子の落とし前のつけ方だった。「申し訳ありませんでした」と詫びた。

落ち着きを取り戻した美代子は、世津子の詫びを受け入れ「今日までありがとうございました」と言って、矛先を収めた。世津子は、それまで実のことを雨男(アメオ)さんと呼んでいたが、あえて谷田部さんと声をかけて送り出した。

木村佳乃と菅野美穂が静かな戦いを好演

谷田部美代子と川本世津子。期せずして、ひとりの男性をめぐって対立することになってしまった女性たち。木村佳乃と菅野美穂は、感情の吐露にまかせるのではなく、互いに感情を抑えながら対峙するという方法をとった。それでも噴出してしまう感情の奔流。安っぽいメロドラマとは一線を画す、見事な演技、演出だった。

次週以降、物語はひとつのクライマックスを超え、家族の再生というテーマに向かって進みだす。そのなかでみね子はどういう役割を果たし、どう成長していくのだろうか。

NHK総合で毎週月曜〜土曜の午前8時から放送

NHK連続テレビ小説「ひよっこ」は、NHK総合で毎週月曜〜土曜の午前8時から放送。
公式サイト(http://www.nhk.or.jp/hiyokko/)

⇒ドラマ「ひよっこ」作品ページへ
http://music-book.jp/video/nod/title/230K08

⇒主題歌「若い広場/桑田 佳祐」作品ページへ
http://music-book.jp/music/Artist/652971/Music/aaa7vfbx

⇒「ひよっこ」オリジナル・サウンドトラック作品ページへ
http://music-book.jp/music/Artist/981699/Album/aaa7fntk

(更新日:2017年8月10日)

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