石井杏奈、中島健人の姿に考え方変化「誰かと出会うことで新たな感情生まれる」
石井杏奈、中島健人の姿に考え方変化「誰かと出会うことで新たな感情生まれる」
「ここさけ」の愛称で知られる大ヒット劇場版アニメを、『君に届け』などの熊澤尚人監督が実写映画化した『心が叫びたがってるんだ。』。4人の高校生の青春を通して、自分の気持ちを相手に伝える大切さを描いた。
石井杏奈が演じた仁藤菜月は、主人公・坂上拓実(中島健人)と中学時代に付き合っていたが、自分の思わぬ一言で彼を傷つけてしまい、失恋した経験を持っている。石井は、そんな菜月の気持ちについて、「すごく理解できます」と共感を得たという。

「菜月は中学時代、好きな人のことを何でも知りたいというタイプ。でもそれは、女心だと思うんです。大人になっても、相手のことはできるだけ色々知りたい。そして、もし何か辛いことがあれば自分に相談して欲しいじゃないですか。私も、大切な人の気持ちの拠り所になりたいので、菜月の気持ちが分かります」

菜月の失恋は、想いが大きすぎたゆえに、坂上との距離間がつかめなかったことが原因の一つとなっている。石井自身、「私も人とコミュニケーションをとるのは、決して上手くなかった」という。今回共演した、中島健人、芳根京子、寛一郎とはこれが初仕事。最初は、戸惑う気持ちもあったようだ。

「だけど、中島健人さんが現場を率先して引っぱってくださって、みんな仲良くなれました。最初のカメラテストで、『この人たちなら大丈夫』と感じられたんです。何を言っても優しく返してくれるし、自分の殻も破れました。空気感が心地良かったです。そこで思ったのが、『ありのままの自分でいればいいんだ』ということ。それで嫌われたら仕方ないなって、開き直れました。今までは、嫌われたらどうしようという不安ばかりが強くて。ただ、中島さんはそういうことを恐れていませんでした。何でも率先して動いてくださり、だからみんなと仲良くなれた。あと、私自身の考え方も変わったんです。これまでは、疲れていたら一人になりたかった。だけど今は、何かあったら『ここさけ』メンバーのみんなと会って、元気をもらうようにしています。怒ったり笑ったりするのって、一人じゃできないんだって気付きました。誰かと出会うことで自分の新たな感情が生まれる。人と会うのが好きになりました」

「ありのままの自分」というのは、役者として経験を積む上でも、石井の一つのテーマのようだ。

「今回もそうだったのですが、私は現場では、(カットがかかった後)カメラのモニターをあまりチェックしないようにしています。だからいつも、どういう作品になっているか最後まで分からないんです(笑)。これは『ソロモンの偽証 前篇/後篇』(2015年)の撮影時、助監督さんから言われたことなのですが、『モニターを見ながら芝居を調整していくと、どうしても綺麗に映ることを意識してしまう。そうではなく、今は役者として未熟なんだから、ありのままの姿をありのままに撮ってもらうことを考えた方がいい。後で、スクリーンで映っている自分を観て、もっとこういう風に演じれば良かったと思うはず。それが今の実力なんだ』とアドバイスをいただいたんです。確かに今でも、良く見せよう少しでも意識すると、不自然なお芝居になってしまいます。そうではなく、現場では監督さん、カメラマンさんなどプロの皆さんがいらっしゃるので、信頼して芝居に挑戦していきたい」

今回演じた菜月は「恋を諦めた女の子」という役付けだ。石井は、2011年からダンス&ボーカルグループのE-girlsのメンバーとしても活動。以降、グループ活動だけではなく、女優としても着実にステップアップしている。だが、芸能界に入る前、ある物事を諦めた経験を持つ。

「小さい頃から看護師になることが夢だったんです。私は弟、妹に対する母性本能が強くて、「早くお母さんになりたい」と思っていました。それを母親に話したら、『看護師のようなお仕事が向いているかもしれないね』と言ってくれて。いつか学校に通って、資格を取りたいと考えていました。ただ小学5年生のときにスカウトされて、運命が変わりました。看護師さんになる夢は諦めましたが、でもそのとき、新たな道が自分の中でできた。今は、看護師さんの役をいつかやりたいという夢があります。そういう意味では、とても前向きな夢の諦め方だったと思います。何があっても、前向きにとらえて進んでいきたい。もし悩んでいたり、躓いていたりする人がいれば、『ここさけ』を観て欲しい。殻がきっと破れるし、背中を押してくれるはずです」

映画『心が叫びたがってるんだ。』は全国公開中
(更新日:2017年8月2日)

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