解説
2009年本屋大賞を受賞した湊かなえのミステリー小説を、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督が松たか子主演で映画化したサスペンスドラマ。ある中学校の1年B組の担任を務める女性教師の森口(松)は、愛娘を学校のプールで殺害される。警察は事故死と判断するが、森口は学年末の終業式の日に、犯人はクラスの中にいると生徒たちに告げる。共演に岡田将生、木村佳乃。
(提供元:映画.com 作品画像:(C)映画「告白」フィルムパートナーズ)
三度の飯より映画ファンさん ★★★★★
本屋大賞を受賞した湊かなえの小説を映画化。原作は単行本と文庫をあわせると350万部を超える大ベストセラーで、担当するクラスの生徒に自分の愛娘を殺害された教師による復讐劇という、ミステリー小説ならではのストーリーに引き込まれます。
娘を殺した犯人を見つけていくという一般的な構成ではなく、犯人もわかっている、手口もわかっている、でも警察は事故死と扱っている。なら警察に真犯人を突き出すのではなく、自ら仕掛けた巧妙な復讐劇によって犯人である少年たちに贖罪と更生をしてもらおうという、狂気じみた主人公を松たか子が怪演。とくに主犯格である少年Aは反省の色を見せないため、その復讐劇の周到さは想像を絶するほど。少しずつ、でも確実に精神的に追い詰めていく様は寒気を感じます。
2010年の作品で、現在第一線で活躍している俳優さんたちがごく短いシーンですが登場していますよ。どんな人がどこにいるのか見つけるのも楽しいかも。
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