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吉沢亮インタビュー 実写化映画への思いと『トモダチゲーム』の熱い現場で感じたこと

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俳優・吉沢亮の勢いが凄まじい。昨年=2016年は多数のドラマ・舞台に加え、初主演作を含む4本の映画に出演。2017年は、すでに『LAST COP THE MOVIE』『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』など4本の映画への出演が明らかになっている。そんな吉沢にとって、『サマーソング』以来2本目の長編主演作となる映画が、6月3日に公開を迎える『トモダチゲーム 劇場版』である。

別冊少年マガジン(講談社)連載中の山口ミコト原作、佐藤友生作画による漫画の実写化である同作は、幼い頃から「金より友達」と母から教えられた主人公・片切友一が、仲の良い友達とともに大金のかかった「トモダチゲーム」と呼ばれる謎のゲームに参加する物語。ドラマと劇場版2作で描かれるこの実写化シリーズで、吉沢は善と悪二つの顔を持つ強烈な主人公・片切友一を熱演している。個性の強いキャラクターを演じるために、吉沢はどんなアプローチをとったのか。実写化作品ならではの演技の方法論や、共演者との時間を通して感じたことを語ってもらった。

片切友一の魅力は「どういう人物かがわからない」ところ


(C)山口ミコト・佐藤友生/講談社 (C)2017「トモダチゲーム」製作委員会



――初主演作『サマーソング』のインタビューの際には「自分の演技以外のことも意識しなければいけない。主演は難しい」とおっしゃっていました。今回はドラマと連動しての2回目の映画主演ですが、いかがでしたか? 少しは慣れましたか?

『サマーソング』以上に気を遣う部分は多かったですが、以前よりは気負わずに演技することは出来たかな、と。主演としてやらせていただいていますが、俳優部として、一人の人間として仕事が出来れば、というイメージで現場に居ました。「周りのスタッフさんがどう動いているか?」とか、「カメラワークがどうなっているか?」とか、「ほかの皆さんのお芝居はこうなっている」ということを、前回よりは無理せず意識できた気がします。

――『トモダチゲーム』は心理的なかけひきが非常に面白い作品だと思います。原作を読んでどう思われました?

単純に面白いと思ったのと、ぼくは少年漫画をよく読むんですが、その中でもリアルな作品だと思いました。テーマも友情やお金だったり、すごく身近にあるものですし。人間の汚い部分をすごくリアルに描いているという印象を持っていたので、ドキドキしながら一気に読みました。「どう展開していくんだろう?」と思いながら読んでいくんですけど、それもどんどん裏切られていくので、すごく面白かったです。

――設定やゲーム自体がなかなかややこしいので、映像化にも気を遣うのではないかと思いました。観客がどう反応するか気になりませんでしたか?

すごく気になりましたね。大どんでん返しみたいなものがちゃんと効くかどうか、というところは特に。あとは、設定やルールが結構ある作品なので、そういうものがちゃんと伝わればいいな、と。CG編集で面白くしていただいているところもありますけど、分かり易く伝えなきゃいけない部分と、分かり易くするとダメになっちゃう部分とのバランスが難しいな、と思いながら演じていました。

――ワンシチュエーションだったり、緊張感みたいなものは舞台っぽい作品だと思いました。とはいえ、映画・ドラマなので表情を抜かれるシーンも多い。

ドラマは特にそうでした。ぼくの役はつねにそうなんですが、ドラマでは“しゃべっちゃいけない”設定の回もあったので、表情だけで見せる芝居が多かったんです。そういった意味では、つねに神経を巡らせている感じがちょっと舞台っぽかったかもしれないです。


吉沢亮 撮影=荒川潤




――ひたすら脚本を読んで演じられたんですか?

脚本を読んで、設定やどういう流れで物事が進んでいるのかを理解することが特に重要になってくる作品だったので、台本はめちゃくちゃ読み込みました。あとは、他のキャストのみなさんと現場で生まれたものを大事にしながら演じました。基本的にぼくが難しい説明台詞を言うことが多かったので、みなさんに助けられました。

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――吉沢さんが演じられた主人公・片切友一は、いいヤツなのか悪いヤツなのかわからないキャラクターです。しかも、原作が完結していないから、ハッキリした正体もわからない。どう演じられたんでしょう?

演じているときには「こういう役だからこう演じよう」とあまり意識せずに演じるようにしました。もちろん、性格とかそういうものはあるんですけど、それよりも場面場面のタイミングとか、話をしている相手によって顔がまるっきり変わってしまう役だと思っていたので、あえて決めつけずに、その場に一番適した表情で芝居をしようという意識でいました。どういう人物かがわからないということが、友一の魅力なんじゃないかな、と思います。友情に熱い部分も持っているし、友人ですらどんな手を使っても服従させるような、悪の部分も持っている。ただ、基本は友情に熱いヤツなんでしょうね。悪いこともするんですけど、それも最終的には友だちを助けるためにやっていることなので。普通の人が考えつかない、すごく汚いこともやれてしまう感じは、「闇が深くてぶっとんでるなあ」と思いながら演じていました。

――作品の性質上、観客にも表情から考えを読まれてはいけないのはきついですよね。

原作では(友一は)“ゲス顔”みたいな、すごい表情をする瞬間があるんですが、それをどこまでやるか、ということは監督とも話をしました。映像化だからといって、自然な表情にしちゃうとつまらなくなるので。彼があの顔になる時は、その場を支配する瞬間でもあるので、「そこはわかりやすく変えたほうがいいね」と。劇場版2作目は、常にゲスい顔をしているところもあります。

――原作も、話が進むほど友一のゲスな面が出てきますよね。ただ、あんまり顔を作りすぎると過剰になりそうですが。

そうなんです。それも嫌なので、いい具合のラインでやれたらな、と思って監督と相談しながらやりました。

――他のキャラクターも魅力的ですよね。清廉潔白を画に描いたような沢良宜志法(内田理央)、学年トップの秀才・美笠天智(山田裕貴)、ボンボンでムードメイカーな四部 誠(大倉士門)、元いじめられっ子で内気な心木ゆとり(根本凪)。吉沢さんが感情移入できるキャラクターはどれですか?

誰だろうなあ……ゆとりですかね。ああいう、場に馴染めないんだけど、劇場版1作目で嫉妬で動く瞬間があったりする。ああいう感情はわかるなあ、と。

――正直ですね(笑)。

 

俳優・山田裕貴と実写化映画について

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