炭酸を飲むと骨が溶けるってホント?
炭酸を飲むと骨が溶けるってホント?
季節も巡り、今年も夏が近づいてきています。「暑い日の夜にはハイボールを一杯!」なんて、魅力的な一日の終わりですよね。お酒の飲めない方でも、炭酸水を飲んでスカッとしたい人も多いと思います。


 わたしたちにスッキリさわやかな時間をくれる「炭酸水」ですが、いまスーパーの飲料品売り場には必ずといっていいほど並んでいるように、近年、糖分の入っていない「無糖炭酸水」の売り上げが伸びています。ハイボールブームの到来や、ダイエット飲料として取り上げられることが多くなったのが、その一因でしょう。

 無糖のほかにもフレーバー付き炭酸水など、趣向をこらした商品も数多く登場し、炭酸水は隠れたブームになっているといっても過言ではありません。

●炭酸を飲むと骨が溶けるってホント?

 さまざまな炭酸水が店頭に並んでいますが、「炭酸を飲み過ぎると骨が溶ける」なんて怖い話を聞いたことはありませんか? 子どもの頃、コーラを飲んでいると注意されたという人もいると思います。果たしてこの都市伝説のような話は本当なのでしょうか?

 この「骨が溶ける」というウワサを検証した実験結果が出ています。2006年に報告された、米国のフラミンガム研究という疫学調査では、高齢の女性に定期的にコーラを飲んでもらい骨密度を測りました。結果、骨密度が少し減少しましたが、これはコーラだけに起こった現象で、コーラ以外の炭酸飲料には骨密度に影響が出なかったのです。

 確かに炭酸水は酸性の飲み物ですが、骨を溶かすような強い力はありません。同じ理由で、歯のエナメル質を溶かすのではというウワサもありましたが、糖分の強い他の飲料水に比べれば、その効力は100分の1程度とのことです。

 つまり、炭酸水を飲むことで起こるとウワサされていた、「骨や歯を溶かす」というのはあくまでウワサ。普通の水と変わらないということがわかります。

●炭酸水はダイエットにも有効?

 炭酸水は炭酸ガスでお腹がふくれて、食べ過ぎ予防となるため、ダイエット飲料としても注目されています。また、炭酸によって胃の血流がよくなり、便秘解消にも繋がるという説もあります。

 確かにそういった効果があるかもしれません。しかし、炭酸水をたくさん飲めばいいというわけではありません。炭酸は胃に刺激を与えるため、胃や腸に疾患のある人は、胃酸の逆流や、過敏性腸症候群、胃潰瘍などを引き起こす可能性があります。過剰摂取には気をつけましょう。

また、ダイエットは体を動かすことも大事ですが、運動をした際は、炭酸水よりも普通の水を飲みましょう。運動時の水分補給に適しているのは、あくまで普通の水なのです。

●炭酸水で塩分のとりすぎになる?

 さまざまなメーカーから発売されている炭酸水ですが、海外産の輸入商品が多いことにお気づきでしょうか。実はヨーロッパの国々では「ミネラルウォーター=炭酸水」という認識が主流です。地質的にも炭酸泉の資源が豊富ですから、ヨーロッパのレストランで何も言わずに水を注文すると、炭酸水が出てくるということも珍しくありません。

 こうした商品には、多くの場合、食塩の成分であるナトリウムが含まれています。ご存知の通り、食塩のとりすぎは体によくありません。商品の成分表示には、食塩相当量でなく、ナトリウムの含有量が記載されていることが多いのですが、ナトリウム量からも食塩相当量を下記の計算式で算出することができます。

ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)

 例えば「ペリエ」の場合、500mlで5.9mgのナトリウム量なので、食塩相当量に換算すると、約0.015gになります。厚生労働省が推奨している1日当たりの塩分摂取の目標量は男性8g未満、女性7g未満です。500mlのペリエを100本飲んでも1g程度にしかならないので、塩分を気にする必要はないと言えるでしょう。

 いかがでしたでしょうか? 炭酸水はお酒を割るだけでなく、飲料水としても楽しむことができます。ウワサ話や実際の効能などを理解した上ですてきな炭酸ライフをお過ごしください。



<参考サイト>

・炭酸水は無糖なら水代わりに飲んでもOK?
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO14555100X20C17A3000000

・古代ローマ時代は「聖水」だった!?天然炭酸水の歴史的魅力を紐解いてみよう
http://www.bewater.jp/pickup/142

・ナトリウム量は食塩相当量(塩分量)ではありません!
http://www.rules4health.com/column/sodium_salt.shtml

(更新日:2017年5月19日)

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