【センベロで朝飲み】お酒の一番おいしい飲み方【背徳の愉悦】
【センベロで朝飲み】お酒の一番おいしい飲み方【背徳の愉悦】
お酒の一番おいしい飲み方はなんだろうというのは、酒好きの間でもよく議論になる話題です。ひと仕事終えた後の一杯、風呂上がりの一杯、素敵な女性と夜景を見ながらの一杯。

お酒の一番おいしい飲み方はなんだろうというのは、酒好きの間でもよく議論になる話題です。ひと仕事終えた後の一杯、風呂上がりの一杯、素敵な女性と夜景を見ながらの一杯。

どれも素晴らしい飲み方だと思いますが、個人的には朝とか昼とかに飲むお酒というのは、また格別なんですよね。

自由業という身なので、たまに早い時間から友達を集めての飲み会、すなわち「朝飲み」「昼飲み」なんてのを、ちょくちょくやっております。重要なのは、これは平日にやるということ。そのため会社勤めの友人には恨まれますが、やはり「他人が働いている時間に飲むお酒はうまい!」というあたりがポイントなので、これは外せません。

いいじゃねぇかよう、おれたち、みんなが休んでる日にも働くことが多いんだからさぁ!

僕らが「朝飲み」する時に使うお店はいろいろあるのですが、中でも定番は池袋の「大都会 北口店」です。創業40年という池袋の隠れた名所。24時間営業なので、朝何時からでも飲めるのです。

お酒は早い時間に飲みはじめるほどうまいという鉄則があるので、たまに朝7時頃から「朝飲み」を始めることもあるのですが、「大都会」でそれをやるのは素人。プロは午前10時からです。なぜなら、10時から19時までのタイムサービスがあるから。

なんと酎ハイが120円ですよ。

これを狙ってこそ、「大都会」飲みでしょう。

というわけで、今回は「大都会」マスターと呼ばれる男・タムラ君とカメラマンのねじ君と三人で午前10時に池袋駅北口に集合したのであります。

「大都会 北口店」は池袋駅北口を出てすぐの地下。「おすすめ!! 生ビール4杯 1,000円」「角ハイボール3杯 500円」なんて魅惑的な貼り紙が店頭の看板に貼られています。そして地下ということもあって、午前中から妖しいムードを放って僕らを手招きするのです。

▲朝から飲む気まんまんのタムラと筆者

平日の午前10時という時間ですが、テーブル席はポツポツと埋まっています。いい感じのオヤジグループはもちろん、意外に若い学生風や、女性のお客さんなんかもいたりします。

24時間営業なので、我々のように「朝飲み」をしようというお客さんと、仕事で徹夜明けだったり、深夜から飲み続けているお客さんが交差する時間帯でもあります。人生いろいろです。……ちょっと大げざでしたね。

「大都会」は完全食券制。食券は自動販売機で買います。さて、まずは何から行くべきかな。やっぱり最初の一杯はビールで行きたい。タイムサービスのグラス生ビール150円ですね。そして、つまみは、もつ煮とか唐揚げとか行くかな。本日のお刺身はブリか……。

「ちょっと待って下さい。ここはまず100円小鉢で様子を見るのが鉄則です!」

タムラが制しました。え、様子を見る?

「まずは小鉢をつまみつつ、ゆっくりと作戦を練るんです。あせりは禁物ですよ」

あっ、そう、そうだね。ここは「大都会」マスターのアドバイスに従いましょう。100円小鉢は日替わりなんですが、本日は「柿ピー」「大豆のスタミナ味噌」「鶏肉となすの炒め物」「山菜バジルサラダ」に4品。

しかし、タムラは迷うことなく、「柿ピー」と「大豆のスタミナ味噌」を選びました。

「これがうまいんですよ。前菜にはこれがベストです」

ニヤリと不敵に笑うタムラ。

自販機で買った食券に、テーブルの番号を書き込んで店員さんに渡すスタイルです。

まずは三人で乾杯。

あー、うめえ。朝ビール最高。

働いているみなさん、こんなに幸せでごめんなさい」という「朝飲み」定番のセリフをも忘れない。

タムラセレクトの小鉢、「柿ピー」と「大豆のスタミナ味噌」、確かにチビチビとつまむのに最適。チビチビつまみながら、今後の作戦を立てます。

「大都会」はセットメニューが異常なまでに充実しているのが特色。例えばビールだけでも2杯券 600円、3杯券 800円、4杯券 1,000円とまとめて買えば買うほど安くなります。

さらに生ビール3杯に刺身と小鉢がついて1,000円のセットや、1リットルの特大生ビールと小鉢で780円なんてセットもあります。もちろん酎ハイやハイボール、焼酎のセットもあります。

「しかしサービスタイムだとセットはむしろ不利かもしれないな」
「そうですね、ここはサービス酎ハイ中心で組み立てていった方が得策かと思えます」
「ではマスター、おすすめのつまみは?」
「ボリュームという意味では、キャベコン、これで決まりですよ」

キャベコン、すなわち「キャベツコンビーフ炒め」350円。安い。というか、メニューがほぼ200〜300円台。こうなってくると400円台の料理が、やたら高級に思えてくる。刺身盛り合わせ680円なんて、とても注文できない。高級料理という気がする。

キャベコンと一緒に、カルパッチョも注文。これも380円で、マグロ、サーモン、タコ、ホタテの中から選べる。今回はタコをセレクト。

キャベコン、ボリューム満点。

タコのカルパッチョ、予想以上にうまい。

ライターの僕やカメラマンのねじ君はフリーランスだけど、タムラは実は上野で「田村指圧治療院」をやっている指圧師なんですよね。この日は治療院の定休日でした。お店をやってる人なんかは平日が休みということが多いわけで、こうやって平日に遊んでいるように見えても、本人にすれば立派な休日なんですよ。世間様から白い目で見られる理由はないわけですよ!

いや、ま、休日でも朝から飲んでるとダメっぽいか。

でも、そのダメっぽさを楽しむのが「朝飲み」「昼飲み」の魅力なんですよね。

なので、TwitterとかのSNSに積極的に飲んでる画像をアップして、うらやましがらせるのと同時にあきれさせたい。そういうコメントをもらいたい。そこまで込みで「朝飲み」の楽しさなんですよ。
……とか言って、考えてみればSNSが普及する前から、こんなことしてましたけどね(笑)。

ここで、サービスタイム酎ハイ(プレーン)120円を3杯注文。

この辺まで来ると、だんだんいい感じに酔っ払ってきます。早くから飲んでると、なぜかアルコールのまわりも早い気がします。大変いい気持ちです。

「せっかくだから、ちょっと高いのいっちゃおうか?」
「ピザとか?」
「ピザ430円、高級!」
「ついでにステーキもいっちゃいますか」
「牛ステーキ430円、高級!」
「ぜいたく過ぎますかね」
「いいよ、いいよ、いっちゃおう。じゃあ、おれ、ワインも飲んじゃおう」
「グラスワイン180円、高級!」
「よし、サービスタイムじゃない酎ハイもいっちゃおう。3杯券 600円」
「一杯あたり200円。わぁ、高級!」

こういうのよくありますよね。安いお店だと、他では普通の値段の料理がやたら高く感じるとか、高いお店だと、ちょっと安いだけで、すごくお得に感じるとか。特にお酒が入ってくると、この辺の感覚は狂いやすいのです。

サービス酎ハイ120円と男梅酎ハイ250円(3杯券を使うと1杯あたり200円)。サービスじゃない酎ハイは少し高いわけですが、その分、量が多いのがわかりますね。というか、この普通の酎ハイ、ひとりで券を使って3杯飲むとけっこうヤバいです。

このお店での高級料理、牛ステーキ(ハラミ)にワインを合わせてみました。合計610円。リッチ!

優雅にワインを楽しみます。

そしてピザ。なかなかボリュームもあって、これで430円はお値打ち。

飲みはじめて、もう3時間近くになっています。いい気持ちです。もうそろそろ締めましょうか。普通はここでお店を出て、そのへんでラーメンなんか食べるわけですが、「大都会」の締めといったら。

もちろん「たぬきそば」です。

200円。実は、少し前までは、やや少なめのサービスたぬきそばが100円であって、サービス酎ハイも100円だったので、そばと酎ハイで200円という組合せまでできたんですが(やったことないけど)、それはなくなってしまって残念。とは言っても、「たぬきそば」200円でも充分安いわけですよ。

飲んだ後のそばつゆって、染みますよね。

さて、3時間、いい大人の男が三人飲んで食って満足して、14杯 9品取って、合計4,460円。ひとりあたり1,500円以下!

いや、このお店だと一人1,000円のいわゆる「せんべろ」だって出来たのですが、あまりに簡単に1,000円以下に出来ちゃうのでつまらないと思って、あえてそこは狙いませんでした。

しかし、むしろ逆にこのお店で2,000円使う方が難しいかもしれない……。

さて、時刻は13時。お昼です。

会社員の方ならお昼休みが終わったところで、これから午後の部、バリバリと働くという時間です。でも、僕らはすっかり出来上がっています。地下のお店から出て、昼の日差しがまぶしい。

まぶしいのに酔っ払っているという、この背徳感。

そこがいい。なんとも幸せな気持ちになります。「朝飲み」「昼飲み」の一番の楽しさは、飲み終わって外に出て、明るい日差しを浴びた時のこの何とも言えない気分にあるのではないでしょうか。

実はこの日、僕は5時からまた別の飲み会があったので、一度仕事場に戻って少し仕事をしたのですが(当然、酔っ払っているのであんまり進まず)、タムラとねじ君はこの後も池袋、新宿と飲み続けたようです。

お店情報

大都会 北口店

住所:東京都豊島区西池袋1-29-1
電話番号:03-3986-4564
営業時間:24時間営業
定休日:無休

※この記事は2017年2月の情報です。※金額はすべて税込みです。

書いた人:安田理央

1967年生まれ。フリーライター、居酒屋お通しコレクター、アダルトメディア研究家、ニューウェーブ歌手、イベント司会、駅弁大会エバンジェリストなど、色々。好きなサッポロ一番はしょうゆ味。

Twitter:@rioysd


(更新日:2017年5月18日)

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