祖母が残した代筆業と古家の重みを知る…多部未華子主演「ツバキ文具店 〜鎌倉代書屋物語〜」第1話レビュー
祖母が残した代筆業と古家の重みを知る…多部未華子主演「ツバキ文具店 〜鎌倉代書屋物語〜」第1話レビュー
多部未華子が主演を務めるNHKドラマ10「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」。4月14日(金)に放送された第1話では、代々続く代筆屋であった祖母が亡くなったことで、故郷の鎌倉へ戻ってきた主人公・鳩子。祖母が残したものは、家や代筆屋の仕事だけではなく、たくさんの人との出会いも…。手紙を書く機会もめっきり減ってしまった、スマホ全盛期の今、人へ気持ちを伝える手書きの文章に、向き合ってみたい。そう思える、“手紙”がもう一つの主役である異色ドラマだ。

第1話 祖母が残した大きな代物

ポッポこと雨宮鳩子(多部未華子)は、祖母・雨宮カシ子(倍賞美津子)が亡くなったのをきっかけに、故郷の鎌倉に戻ってきた。
長居するつもりはない…とつぶやく鳩子は、祖母へのすっきりとしない確執を抱えていた。

「ツバキ文具店」を営んでいた祖母の本業は、代筆屋。
祖母は10代目、鳩子が11代目だということで、鳩子は幼い頃から厳しく文字を書くこと、手紙を書くことをカシ子から教え込まれてきたのだった。


祖母の家の隣に住むバーバラ婦人(江波杏子)に、「就活に失敗して海外に逃げ出したんです。8年間祖母とも疎遠で…」と鳩子は近況を告白する。
祖母の「ツバキ文具店」を継ぐつもりはないと鳩子が言うと、バーバラ婦人は、入り口の椿がなくなってしまうのは寂しいと答える。

心を込めて手紙を書くということ

思春期を迎えた鳩子は、代書屋の仕事を強要する祖母に反発し、取っ組み合いの大げんかをする。
「今になってなんで私を置いてお母さんが出て行ったか分かる。テメーの人生押し付けるな!」とカシ子に言い放った鳩子は、家を出て不良になったのだった。

鳩子が葬式の片付けをしていると、祖母が亡くなる直前に、お悔やみ状の代書を依頼したという客・マダムサイダー(冨士眞奈美)がやってくる。
友人夫妻が我が子のように飼っていた猿の権之助が亡くなったため、お悔やみ状を書いて欲しいというものだった。
ペットのお悔やみ状なら私でも何とかなるかもしれない…。
そう思って鳩子は代筆に取り組むが、その出来はマダムサイダーに酷評されてしまう。

改めて人の気持ちに寄り添ってその人になりきって手紙を書く難しさを感じた鳩子は、祖母の蔵を開け、代書をする手がかりを探すのだった。

すると「その手紙にあった道具を選び、まっすぐな気持ちで筆を動かしなさい…」とカシ子の声が聞こえてくる。
目を閉じ、気持ちをまっすぐにすると、マダムサイダーの手が自分の手に重なったような気配を感じ…。

鳩子は心を落ち着かせ、背筋を伸ばし、静かに筆を持ち、書を進ませてゆく…。
ハラハラと天から言葉が舞い降りてきて、鳩子は誰かにとりつかれたように、手紙を代筆してゆく。
気がつけば、書は出来上がっていた。

そして間もなく代筆業と、自分が育ってきたこの家を残す、鳩子はそう決めるのだった。

祖母の偉大な仕事に気づく鳩子

カシ子に反発を覚えていた鳩子だったが、初めて自分が一人で書いた手紙がマダムサイダーに受け入れられて喜びを感じる。

そして、古い家に刻まれた自分が育ってきた小さな証…。
幼い頃壁に描いて怒られた絵…。祖母と取っ組み合いになって破った障子…。

祖母が残した、代筆業と、古い家。
鳩子はその重みに初めて気づくのだった。

次回第2話は、4月21日(金)よる10時から放送。

NHKドラマ10「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」。
新米の代筆屋になった鳩子。次なる依頼は離婚をお知らせする手紙。
円満離婚を訴える夫に違和感を覚えた鳩子は、妻が唯一希望した、封ろう用のシーリングスタンプにあるメッセージを読み取る。
第2話は、4月21日(金)よる10時から放送。

「ツバキ文具店 〜鎌倉代書屋物語〜」公式HP
http://www.nhk.or.jp/drama10/tsubaki/

(更新日:2017年4月21日)
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