【村田諒太インタビュー】Vol.3「オリンピックという経験」
【村田諒太インタビュー】Vol.3「オリンピックという経験」
  ■最悪だった五輪でのコンディション作り   ──村田選手は2012年のロンドン五輪でミ …

 

■最悪だった五輪でのコンディション作り

──村田選手は2012年のロンドン五輪でミドル級金メダルを獲得しました。世界挑戦が近づいている状況と、オリンピック前を比較することはあるでしょうか。

 あのとき僕は必ずしも注目されている選手ではありませんでした。それにオリンピックに向けての調整は実際のところ最悪だったんですよ。コンディショニングなんかも最悪でした。前年の世界選手権で銀メダルを獲って、やんなきゃいけない、強くなんなきゃいけないという意識が裏目に出ました。

 

──世界選手権で2位になってメダル候補と言われていましたね。

 そうなんです。だから金メダルを獲りたい、金メダルを獲るためには、ああしなきゃいけない、こうしなきゃいけない、といろいろ考えてしまった。もうスタイルなんか確立してるんだから、変えなくてもいいのに変えてしまったりとか。取材もいろいろと入ります。練習もやらなくちゃいけない。それでオーバーワークになってしまったんです。

 

──そこまでの状態でしたか。

 だからあのときの経験値はいまも生きているのかなと思っています。もういまさらこれでやってきて、オリンピックのときみたいにスタイルを変えようとも思わないし、トレーニング計画も、ちゃんと期分けをして、こうやっていこうというのもあるし、オーバーワークを避けることもできます。

 

──世界戦初挑戦でオーバーワークになっている選手はたくさんいます。

 コンディショニングとトレーニングのピークは比例しないんですよ。トレーニングのピークはどんどん上がっていく。コンディションのピークは疲れがあったりして、波を打って変わっていく。それを合わせないといけない。トレーニングを期分けしてやっていく。ピリオライゼーションですね。いまはそれをプランニングしています。やみくもに頑張るという感じではありません。

 

──オリンピックで苦労した経験が生きているということですね。

 メンタル的なところでも、がんばんなきゃいけない、がんばんなきゃいけない、というのは違うので。ご飯をいっぱい食べれば食べただけ、体がでかくなるわけじゃないですから。それと同じです。そこは少し大人になっているかな、という気がします。

(更新日:2017年4月19日)

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