お寺の天井一面に妖怪の絵!?鳥取・大山参りで話題のパワスポへ行ってきた!
お寺の天井一面に妖怪の絵!?鳥取・大山参りで話題のパワスポへ行ってきた!
昨年の10月21日に最大震度6弱を観測した鳥取中部地震が発生した鳥取県。不幸中の幸いで、その後は大きな余震に見舞われることもなく、着々と平常な姿を取り戻しつつある。今のシーズンは、ズワイガニ目当ての観光客で賑わっているが、雪解けの春に向けたおすすめのスポットを巡ってきた。

昨年の10月21日に最大震度6弱を観測した鳥取中部地震が発生した鳥取県。不幸中の幸いで、その後は大きな余震に見舞われることもなく、着々と平常な姿を取り戻しつつある。今のシーズンは、ズワイガニ目当ての観光客で賑わっているが、雪解けの春に向けたおすすめのスポットを巡ってきた。

訪れたのは西部にある伯耆富士(ほうきふじ)こと名峰・大山(だいせん)を中心としたエリア。登山とまではいかないが、散策よりはややハードな行程だけど、山の神秘さに触れ、パワーがチャージされたような感じ。観光に訪れて鳥取に元気になってもらうのと同時に、自分も元気になるという一石二鳥の旅となった。

108人?の妖怪を見上げる「大山寺 塔頭 圓流院」。

〝大山参り“で何より衝撃的だったのは、「大山寺 塔頭 圓流院」。「だいせんじ たっちゅう えんりゅういん」と読む。塔頭とは支院のことで、明治時代に復興を許された10カ院のうちのひとつ。宗派は天台宗、信徒寺で檀家はないそうで、ご本尊は地蔵菩薩である。この写真では、どこが衝撃?となるが、視線をぐいっと上げると、


©水木プロ

「ゲゲゲ~」。108枚の「妖怪天井画」と呼ばれる、多種多彩な妖怪の絵が、びっしりと隙間なく天井を埋め尽くしているのだ。「ゲゲゲ~」と表現したのには意味があって、実は全て鳥取出身で日本を代表する漫画家・水木しげる先生の作品なのである。

絵は水木先生の所蔵する1300枚以上の中から選ばれているが、ちょうど天井のセンター(画像一番上の列中央)に鎮座する「からす天狗」は、圓流院のために絵筆をとられたという渾身の作。大山のシンボルであるからす天狗が実にイキイキと描かれている。

そしてもちろんこの方の姿も。「鬼太郎」は父上を頭上に、右下のコーナーから今にも駆け出さんばかり。首が痛くなるので参拝者は寝転がって観ることを許されているが、決して仏間に足を向けないように気をつけよう。妖怪をしっかり〝ウオッチ”すれば、後の参りの道中でいいことがありそうだ。

ちなみに冬の間はクローズ。例年4月1日のオープンだが、念のため訪れる際には事前に確認しておきたい。

大山寺 塔頭 圓流院
TEL/0859-52-2158(大山寺)
休館日や参拝料、アクセスなど/HPを参照のこと
「大山寺 塔頭 圓流院」の詳細はこちら

大御所を忘れてはいけない。大山寺&大神山神社奥宮。

とはいえ大山参りの主役はやっぱり、こちら。「大山寺」は奈良時代に成立した山岳信仰の霊場で、養老年間に金蓮上人によって開基、地蔵菩薩を祀ったことが起源とされている。平安時代以降は西日本の天台宗の一大拠点となり、最盛期には160を超える寺院と3000人以上の僧兵を抱えていたというから驚きだ。

その後明治時代の神仏分離、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で衰退の憂き目にあってしまうが、いったん廃絶した寺号も復興して現在に至る。こちらの本堂は昭和26年に再建されたものだが、重要文化財「阿弥陀堂」「弥陀三尊」ほか宝物類も数多く残され、悠久の力を感じ取ることができる。

本堂近くにあるピカピカの像は、「宝牛(たからうし)」。実は大山は牛や馬を売買する牛馬市で栄えたことで知られている。この牛の霊を慰めるために鋳造された銅像を、ひとつの願いだけを念じて撫でるとその願いが叶うとされ、別名「撫牛」とも言われているとか。あくまで願い事はひとつのみ。欲をかかないことが大切だ。

ちなみに、大山寺のお札がこちら。持ち帰ると、かわいいペットを受難から守ってくれそうだ。
続いて、大山寺と並ぶツートップが「大神山神社奥宮(おおがみやまじんじゃおくのみや)」へ向かう。

修行のために大山に登った僧が、その道場として簡単な遥拝所を設けるようになったのが大神山神社奥宮始まり。明治初頭の神仏分離令により、大智明権現の社殿を大山寺から分離し、現在の大神山神社奥宮に至るのだとか。

急峻な参道の石段を進むとまず現れるのが「神門」。苔むした屋根を抱く姿は、さすがの文化財。元々は大山寺本坊の表門だったが、寺号廃絶の際に大神山神社に引き渡され、この場所に移転した。その時に門の向きをそのまま運んだため表裏が逆(閂が外側についている)になり、「逆門」とも呼ばれている。

う~む。難しいことはさておき、ここではこの神社が持つ〝3つの日本一”をお伝えしよう。それは「神社に続く自然石を敷き詰めた700mの参道」「重要文化財指定かつ国内最大級の権現造りの社殿」「奥宮幣殿の白檀の漆塗りが日本一クラスの規模で美しい」の3つ。参拝するといいことがありそうだ。

ホカホカ&滋味たっぷりの「大山おこわ」と「大山蕎麦」ランチ。

2時間ほどの大山参りを終えたら、お腹がペコペコ。郷土料理「大山おこわ」の名店と教えてもらって、意気揚々と向かったのが「まつおか食堂」。辿りついた途端、そのルックスに不安を抱いたというのが、正直なところ。冬場はスキー場の食堂的ポジションで営んでいると聞きやはりと思うが、肝心のお味はどうなのだろう…。

「疑って申し訳ございませんでした」。もちろんやってないが、気持ちは土下座。この地方の祭事の際には必ず作られていたという「大山おこわ」(写真はハーフサイズ400円)と「大山蕎麦」(890円)はどちらも絶品。前者は県内産のもち米に大山鶏、椎茸、筍、栗にごぼうと大地の恵みがこれでもかと贅沢に炊き込まれている。

一方で蕎麦はかつお節と昆布の出汁に、大山鶏のエキスと天然なめこからのとろみが加わり夢心地の味わい。もっと野趣あふれる蕎麦をイメージしていたが、店主の松岡昌之さんがとことんこだわりたいと修業して打った渾身の極細麺で、つゆの絡みもまた絶妙である。炭水化物ダブルは最近避けていたのにしっかり完食。ごちそうさまでした。

まつおか食堂
TEL/0859-52-2526
所在地/鳥取県西伯郡伯耆町岩立9-5桝水高原
営業時間/9:00~17:00
定休日/不定休

まとめ

大山参りはほぼ2時間の散策というよりはトレッキング。

足場の悪いところもあるので、靴や両手が空くようなリュックなど装備には留意したいところ。こちらのエリアでは、一部古いお墓の石が崩れているのを見たくらいで、特に震災の影響を感じることなく旅ができた。

暖かくなったらもう一度開運を願って足を運んでみたい。

※この記事は2017年3月時点での情報です

(更新日:2017年3月19日)

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