秩父新名物「天空のちまき」は天空の名を冠するのにふさわしいちまきなのか?食べてきた
秩父新名物「天空のちまき」は天空の名を冠するのにふさわしいちまきなのか?食べてきた
「天空の」というと、「バルス」でお馴染みの有名映画を筆頭に、ファンタジーの象徴です。でも今回ご紹介するのは「天空のちまき」。なんでしょう、ファンタジー感が薄いんですよね。

「天空の」というと、「バルス」でお馴染みの有名映画を筆頭に、ファンタジーの象徴です。でも今回ご紹介するのは「天空のちまき」。なんでしょう、ファンタジー感が薄いんですよね。


天空の名を冠するのにふさわしいちまきなのか、食べて確認してきました。

天空のちまきを求めて秩父の山へ

天空への冒険物語はいきなり目的地の秩父郡皆野町から始まります。
天気が悪いですね。この時点ではっきりとお伝えしておきます、最後まで晴れません。

目的地までのルートは2本。1つは降り続いた雨の影響で通行止め、唯一の道を進んでいると電線にひっかかっている倒木が!

果たして無事にたどり着けるのか、着いたところで営業しているのか……天気同様、私の気持ちもどんよりしてきました。

山道を進んでいくと、到着しました。ここが「天空のちまき」を食べられる「天空の楽校」です。
ここは昔「皆野町立立沢分校」という学校でした。その建物、歴史を引き継ぎ営業しています。

建物の向かいに秩父の山々を望めるテーブル席が。ちょうど谷になっていて、どこまでも見渡せそうです。晴れていたら……。
視界は悪くても雲の動きによって姿を現す山々を眺めていると、なんだか穏やかな気持ちになってきます。これはこれで絶景!

ふと横を見るとバーベキューテラスがありました。ここからの眺めもやはり素晴らしい!
ちまきの前に、ここで食べられるバーベキューがめちゃくちゃお得なので紹介します。

この凄まじいボリューム、2人前の写真です。お値段は1人 2,500円。スペアリブ、手羽元、ソーセージ、豚バラ、牛バラ、ベーコンとたっぷりの肉に加え、モツ煮の小鍋まで!
到着30分前に連絡すれば火を準備して待っていてくれます。そして飲み物は持ち込み自由。
来て焼いて食べるだけでこの料金、最高にお得じゃないですか……!(ちまきは別料金です)

今回食べないメニューの紹介でお腹が減ったので、早速「天空のちまき」をいただきます。こちらが食堂です。

「ちまきが温まったらお声かけしますので、よかったら校舎内を見学していってください」

看板娘さんオススメスポットがあるということで、「天空の楽校」を探検してみることにしました。

天空の「昭和みゅ~じあむ」!?

施設内を見て回ると、自然あふれるこの地域の特性と、全然関係ない部屋がありました。

ここは「ちっちゃい昭和みゅ~じあむ」

もともとおもちゃのピアノと、ご主人の趣味である車やバイクのカタログを置いていたこの部屋、地元の大人たちに楽しんでもらえる場にしようと、アイドルのグッズやポスター、CDのジャケットなどレトロなものを買い集めて展示しています。

某アイドルグループだ……知らん人がいる……。
今を輝くアイドルの昔の姿。デビューしたてを知らない世代でも新しい発見があり、楽しめます。

某アイドル雑誌を読んでいたら、「ちまきができましたよ~」看板娘さんが呼びに来てくれました。
最近は出来上がると知らせてくれるタイマーを渡されたりします。
こうして呼びに来てもらえると自然と会話が増えて、思い出にも残りますね。

こだわりのちまき3種類

ちまきは本来保存食、戦国時代には戦地に赴く際、武士たちがよく食べていたのだそう。
その保存力の秘密はちまきを包む「竹の皮」にあります。殺菌効果があるとされ、「天空のちまき」は冷凍すれば3カ月たっても変わらない味を楽しめるのだとか。

天空のちまきは全3種類。こちらはベーシックな「天空のちまき」です。
味付けをしっかり感じられる一方で、素材の味もしっかりとあり、バランスのとれたうまさだ!

ちまき心臓部に埋め込まれたこの角煮、食べごたえがあり食感、見た目にインパクトを与えてくれています。

こちらは海鮮ちまきです。角煮の代わりにホタテ、エビ、アサリ、昆布が入っています。
口に入れた瞬間から通常のちまきとは全然違う! 磯の香り、具材のうま味が米によ~く出ている! 海の味がしっかりと表現されています。

最大のチャレンジ、ベーコンチーズちまきです。ベーコンとマッシュルームが入っています。
あっさりとしたクリームチーズが味のベースをしっかりとつくり、ベーコンの塩気、うまみがもち米に出ています。「和風ドリア」という表現がしっくりきますね。完成されている!

3種類食べてみて感じたのは「ちまきそのもののうま味」。看板娘さんに調理法をうかがいました。

まずはもち米を、標高600mから引き込んだ湧水に一晩浸します。柔らかくなったところで、味付けをします。味付けは台湾の有名ちまき店のレシピを特殊なルートで入手、日本人向けに1年間かけて調整しました。そのあと蒸しあげるのですが、サイズが大きいため、一般的なちまきの3倍の時間をかけて蒸しあげています。

特殊なルートが気になりますが、手間暇をかけてつくりあげた、その結果の味だと納得できました。

ファンタジー? いや、苦労連続のノンフィクション

「天空のちまき」を企画したご主人と開発した看板娘さん。2人で「天空の楽校」を切り盛りしています。
もともと音楽関係の仕事をしており、この場所にスタジオを開設するためにやってきたのだそう。
この場所を借りるにあたり、元学校という立地柄、地域貢献事業を行ってほしいとの要望があり、ちまきを主力商品とする飲食店「天空の楽校」をオープンしました。

この写真は開店する2年前の「天空の楽校」。廃校になってから15年もの時間が経過していました。
ご主人と看板娘さんの2人で平日は東京で仕事、土日で秩父に通って草を刈り、建物の壁を直し……。
開店後5年半をかけていまの状態にまで修復が進みました。ものすごい険しい冒険を乗り越えてきているのです。

そんな話をうかがってからこのせいろオープンの瞬間を見ると……湯気、ちまきのにおいとともに、私の心にも立ち上ってくるものがありますね。
最近では5年間の努力が実を結び、都内のデパートでも販売される機会が増えているのだそう。

天空といえばファンタジー、ちまきだとなんかファンタジー感が薄いと言った私ですが、「天空のちまき」はファンタジーではなく、ゼロから始まったノンフィクションの物語がありました。

お店の情報

天空の楽校 ちまきカフェ

住所:埼玉県秩父郡皆野町大字上日野沢652
電話番号:0494-62-5431
営業時間:平日11:00~17:00、土曜日・日曜日・祝日10:00~18:00
定休日:水曜日、12月中旬~3月中旬まで冬季休業
ウェブサイト:http://www.tenku-school.com/

書いた人:毎川直也

風呂が好きで、風呂デューサーを名乗り活動中。銭湯、スーパー銭湯、温泉旅館での勤務経験を持ち、銭湯に勤めながらメディア出演をしている。酒が弱いうえに小食なため、「メシ通」には間違いなく向いていないライター。

ブログ:銭湯、温泉探求録

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(更新日:2017年3月19日)

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