厚切りジェイソン、“日本すごい!”系バラエティ批判に賛否両論…真の問題点とは?
厚切りジェイソン、“日本すごい!”系バラエティ批判に賛否両論…真の問題点とは?
アメリカ出身のお笑いタレント・厚切りジェイソンが、日本の魅力を紹介していく番組の収録で覚えた違和感を明かし、賛否両論を招いています。いつの間にか一大ジャンルとなっていた、「日本すごい!」系バラエティですが、視聴者としてなんとなく居心地の悪さのようなものを感じてしまうのはなぜなのでしょうか?
【画像】厚切りジェイソンの著書『日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy』

「すごくない日本文化に感動しないといけない」

2月19日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」では、ジェイソン、パックン、SHELLYが対談しました。その中で、ジェイソンは外国人タレントの苦労として、「すごくない日本文化に感動しないといけない」とぶっちゃけ発言を投下。ある番組の収録を振り返り、「日本は四季があるところがすごいって言わないといけない。アメリカにも四季はあるって言ったら全面カットだから」と本音を明かしました。

3月2日放送の同局系「バイキング」では、ジェイソンに対して厳しい意見が次々出ました。お笑いタレントの山田邦子は、「当たっている気もするけど、もともとコメントが面白くないからカットされたんじゃない?」、タレントの薬丸裕英は、「(発言のカットは)話の流れとか、全体のバランスを見てのことだと思う」と指摘しました。

さらに俳優・坂上忍も「番組のカラーが、外国の方から見ての『日本のすごいところはどこですか?』っていうものだったら、そういうコメントがカットされるのは致し方ない。また違う切り口の番組もあるわけだし」と主張しています。一方で、アメリカ出身のタレント・REINAは、「日本人って、そういう傾向ありませんか? 外国人に褒められると嬉しくなるっていう」とジェイソンの意見に理解を示していました。

自国賛美は悪いことなのか?

日本の魅力が学べる番組、意地悪な言い方をすれば、「日本のすごいところを紹介して、出演者たちが『日本ってすごい!』と感激するような番組」は、すっかりバラエティのいちジャンルとして定着して、ブームといえるような状況になっています。そんな風潮に違和感を覚えていた人々は多かったらしく、ネット上では、

「自画自賛はカッコ悪い」
「日本人はいつから厚顔無恥になったんだろう」
「あの手の番組は恥ずかしくて見られない」

とジェイソンの意見に同意する声があがっています。一方で、

「自分の国の魅力を知ることができるのは良いこと」
「自分の国に誇りを持つのはいいことだ」
「自国賛美は他の国でもやっている」

といった反論もあります。

褒めること自体が目的化している

しかし、なんだか議論のテーマがちょっとズレてしまっている気もするような……。「自画自賛や、愛国心を持つことは悪いことなのか?」という視点から意見を述べている人が多いですが、そもそもジェイソンが違和感を表明したのは、あくまで「“すごくない日本文化”を褒めること」です。愛国心を持つのは結構ですが、その愛国心の根拠となっているのが、海外から見ると、「いや、それは世界各国で普通のことだから……」と苦笑されるものという状況になっているとしたら、それはやはり恥ずかしいことではないでしょうか?

「日本すごい!」系バラエティにアレルギー反応を起こしている人は、自分たちの暮らす国の魅力を正しく学ぶのではなく、「日本すごい!」と褒めること自体が目的化してしまっているように見えているのでしょう。確かに“すごくない日本文化”まで、わざわざ外国人タレントに褒めさせるような企画は不健全と言えます。

それにしても、「日本すごい!」系の番組がこれだけ賛否両論を招く一因には、「日本すごい!」系の番組に比べて、日本の短所を指摘する番組が少ないこともあるのかもしれません。そこでバランスをとるために、今こそTBS系「ここがヘンだよ日本人」を復活させてみては? いいと思うんだけどなぁ……。

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(文/原田美紗@HEW)

(更新日:2017年3月20日)

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