冬の魚はアンコウ、冬の温泉は化石海水! 茨城県大洗町「潮騒の湯」で旬を両方いただきます!
冬の魚はアンコウ、冬の温泉は化石海水! 茨城県大洗町「潮騒の湯」で旬を両方いただきます!
野菜をバランスよく食べることができ、味のバリエーションが豊富な鍋。冬を代表する料理です。

一方で冬の魚は脂がのり、素材のポテンシャルが最も発揮される時期。私が思うに、その組み合わせの最高峰はアンコウ鍋ではないでしょうか。アンコウの産地である茨城県の湾岸地域、大洗にある温泉で温まってからアンコウ鍋が食べられると聞き、行ってきました!

野菜をバランスよく食べることができ、味のバリエーションが豊富な鍋。冬を代表する料理です。

一方で冬の魚は脂がのり、素材のポテンシャルが最も発揮される時期。私が思うに、その組み合わせの最高峰はアンコウ鍋ではないでしょうか。アンコウの産地である茨城県の湾岸地域、大洗にある温泉で温まってからアンコウ鍋が食べられると聞き、行ってきました!

東京から常磐道、北関東自動車道と乗り継いで茨城県大洗町にやってきました。
ここは大洗サンビーチ。12月でも多くのサーファーで賑わっています。

後ろを振り向くと、空の青に映える黄色い看板が目印、「潮騒の湯」があります。
本日はここでアンコウ鍋と温泉をいただきます。

入り口に回ってみました。「潮騒の湯は太古の海からの贈りもの」……すごく貴重な温泉っぽい!

その源泉が、駐車場の一角にありました。ここで湧き出した源泉を湯船に送っています。
このビジュアル、温泉とともに私の中で親近感も湧いてきました。

温まる化石海水と涼しい潮風が快感すぎる

「駐車場温泉」のイメージが強くついてしまった「潮騒の湯」。
とはいえ、海のロケーション、化石海水の温泉と、風呂の条件は極めていいはず。

うわー、めっちゃいい!!

涼しい海風で常に湯けむりが舞い踊り、湯船との温度差が気持ちいい! 露天風呂は「潮騒の湯」自慢の化石海水の温泉で満たされています。肌をぬぐうと摩擦が増したような感覚がありますね。

化石海水とは、大昔の海水が地殻変動で岩盤に閉じ込められ、時間をかけて地層の成分が染み込んだ温泉のことを指します。

塩気が濃いのが特徴で、湯上り後も肌に塩の成分が残り、ぽかぽかとよく温まります。
なめてみるとしょっぱく、髭剃りあとがヒリヒリする! 強い塩気のおかげで殺菌効果も高いです。

温泉の力をさらに引き出す設備があります。この「高濃度炭酸泉」です。
湯に溶け込ませてある炭酸の成分で身体の血流が促進され、末端までよく温まります。

身体が温まったら露天風呂で潮風に吹かれて体を冷ます。冷ましているときの景色がこれですよ。


涼んでいると 「苫小牧港を出て大洗港に入港する客船、サンフラワー号がやってまいりました」と館内放送が。タイミングが合えば、大型客船が港へ進んでいく様子を見ることができます。

腹……減ってきましたね。

海沿いならではの豊富な魚料理

メシを迎え入れる準備が、ほぼ完璧と言っていいほど仕上がりました。
アンコウはもちろんのこと、どんな海の幸がそろっているのでしょうか。食べに行きましょう!

確認ですが、ここは「潮騒の湯」。お風呂屋さんです。私の目測だと、男湯女湯の面積を合わせた広さを食事処が超えちゃってる気がします。食事に相当な自信があると見た!

そういえば、風呂場でオススメの魚がアナウンスされていました。その現物が食事処の一角に並んでいます。カサゴにカレイ、ブリカマ……風呂場で想像を膨らませてから現物を見ると一層うまそうに見える。これも温泉の効果に違いありません。

アンコウ鍋の前に、お風呂屋さんにはまずない「金目鯛の兜煮」を食べてみました。見た目がスゴイですが、甘みもスゴイ!
骨の隙間から肉を探すのが楽しいんです。面倒くさくないんです。うまいから!

アンコウ鍋と茨城産コシヒカリの相性が最高!

こちらがアンコウ鍋定食です。アンコウ鍋のふた、半開き! 具材の豊富さを感じますね。
鍋というと2人前から、という縛りがあったりますが、「潮騒の湯」では1人前から用意があります。

煮込んでいる間に刺身をいただきます。この日の刺身は左からヒラメ、イナダ、サーモン。
刺身と一括りにしてしまいがちですが、それぞれ違った味わいと歯ごたえを楽しませてくれます。
特に冬場が旬のヒラメ、プリッとした歯ごたえに、かむととろけるうま味……これが旬なのか!

固形燃料がいい具合に燃えてきたところで、ふたを脱がせてみましょう。こちらが「潮騒の湯」のアンコウ鍋です。アンコウ鍋は醤油の味付けが一般的ですが、こちらは味噌仕立て。たっぷりの野菜とあん肝のうま味がよくスープに出ています。フワフワしたアンコウの身、味噌のこってりとした味付けによく合いますね。

「海のフォアグラ」こと、あん肝も入っています。なるほど、食感は確かにフォアグラ! 磯のうま味が詰め込まれています。ここまでのうま味が生まれるのは、深海というエサの少ない環境を生き抜くため少しずつ栄養を蓄えた結果なのだそう。アンコウの節制をごっそりいただく。なんだか申し訳ない……でもうまい!

鍋の中でやけに主張していた黒っぽいもの、アンコウのヒレです。小骨に気をつけ食べていると、肉の部分がプルプル!
実はアンコウはコラーゲンがたっぷりの魚。肌の調子を整えるのにも効果的と言われています。

とっておいたご飯で最後のお楽しみ、アンコウ鍋の煮汁とご飯でいただきます。
まず思ったのは、そもそも米がうまい! 店員さんに聞くと、茨城産のコシヒカリだそうです。
白米と合わせるとスープのコク、磯のうま味がよく感じられますね。

ビジュアル注意! アンコウのエラは結構奇抜

初めてアンコウを食べ、興味が湧いてきた私。アンコウ本来の味も確かめたい! 他のアンコウメニューを注文してみました。

そこで見つけたのはアンコウの友酢。甘みのある味噌とともにいただきます。
皿にのっているパセリ、レモン、菊、つま、さくらのやつ以外は全てアンコウ!
こうしてみると捨てるところのないエコ食材と実感しますね。

アンコウの身に加え、左の白い三角形が牛モツのような食感の胃袋。中央の黒い三角形がプリプリコラーゲンが大量に詰まった皮。丸いのが日本酒の大親友、肝。そして一番ビジュアルがえげつない右端のエラを食べることができます。

かじってみました。食感、味ともに足の細いタコですね。かじったところが一部ヒョロっと細くなっているのは、ヒョロヒョロの上に一層皮のようなものが被っているためです。箸でつまんでいる部分は軟骨のようになっていて、ここも食べられます。ぜひ挑戦してみてください!

アンコウの旬は冬、化石海水の旬も冬

深海という過酷な環境で蓄えた肝の濃厚なうま味に加え、エラ、皮には肌の水分を保ってくれるコラーゲンと、アンコウ鍋はまさに冬が最適。
食べて体を温めると、冬を乗り越える力を授かったような気がします。

そして「潮騒の湯」に湧く温泉は地下深くの岩盤に閉じ込められた化石海水。塩分濃度の高いこの温泉は、湯上り後も全身ポカポカと温まります。そう、冬に最適なんです。

食べ物と温泉の旬がかみ合っているところは大変貴重。寒さが堪えるこの季節、冬のアンコウと「潮騒の湯」で芯まで温まってください!

お店情報

大洗・日帰り天然温泉 太古の化石海水
潮騒の湯

住所:茨城県東茨城郡大洗町大貫256-25
電話番号:029-267-4031
営業時間:お風呂…10:00~23:00(最終受付 22:20)
レストラン…10:00~21:30(LO 20:30)レストランのみの利用も可能

※この記事は2017年1月の情報です。
※金額はすべて税込みです。

書いた人:毎川直也

風呂が好きで、風呂デューサーを名乗り活動中。銭湯、スーパー銭湯、温泉旅館での勤務経験を持ち、銭湯に勤めながらメディア出演をしている。酒が弱いうえに小食なため、「メシ通」には間違いなく向いていないライター。

ブログ:銭湯、温泉探求録

過去記事も読む



(更新日:2017年2月17日)

Series シリーズ

Ranking/人気の記事(グルメ)

Pick up ピックアップ

人気キーワード

Category カテゴリー

HOME