アビスパサポーターに愛された男・鈴木惇 ライバルチーム大分移籍で昨季のリベンジに燃える
アビスパサポーターに愛された男・鈴木惇 ライバルチーム大分移籍で昨季のリベンジに燃える
小学生の頃から鎬を削ったライバルチームに今季から新加入した鈴木惇。これまで対戦していた大分トリニータのユニフォームに袖を通し、鈴木は「違和感はあるが大分のためにここに来た。


(自分は契約上)開幕戦に出られないが福岡に勝っていいスタートを切りたい」と語った。

鈴木はアビスパ福岡のアカデミーで育ち、7年間在籍。福岡サポーターの絶大な支持を集める鈴木が、期限付きではあるが大分を新天地に選んだ。2010年、2015年の2回、福岡でJ1昇格を味わった。15年の昇格は「惇なくして昇格はなかった」と西山哲平強化育成部長に言わしめるほど、左利きのボランチの活躍を高く評価した。チーム最多の9得点を記録し、攻守の要としてMVP級の活躍で昇格の立役者となった。

しかし、昨季は定位置を失い、不本意なシーズンを過ごした。「個人的に昨季のリベンジをしたい気持ちが強い」。その言葉に復活への強い気持ちを感じた。「自分はハチ(八反田)と違うタイプ。左足のキックが特徴。セットプレーやミドルで持ち味を出したい」というコメントから、昨季の大分の特徴を研究している。すでにチーム戦術を理解し、昨季のメンバーの特徴を把握している。また、すぐにチームに馴染もうと「タメ(為田)やスエ(末吉)から選手のキャラクターも聞いているし、大分の楽しみ方を教えてもらった」と準備に抜かりはない。

中心選手としての自覚を持ち、練習中から積極的にコミュニケーションを図り、若手にアドバイスを送る姿を見る。プレーでは正確なパスを武器に、中盤の底からチームをコントロールする。守備でも鋼のような肉体を張り、献身性も持ち合わせている。強面だが物腰は柔らかく、性格は温和そのもの。福岡サポーターから愛されるわけだ。「ここでの活躍が応援してくれた方の恩返しになる。期待して獲ってもらった以上は大分の勝利に貢献したい」。これが鈴木惇の偽りのない本心だ。

【柚野真也(trinita eye)】ゆの しんや。1974年、大分県大分市生まれ。大学卒業後、専門紙の記者として活動。その後、フリーランスのライターとして活動を開始。JリーグからFリーグ、バスケットボールのbjリーグなど、九州のスポーツシーンを数多く取材。「週刊サッカーダイジェスト」、「J2マガジン」「九州Jパーク」などサッカー専門媒体や、朝日新聞大分頁で毎週土曜にスポーツコラムなど執筆している。

(更新日:2017年2月15日)

Series シリーズ

Ranking/人気の記事(スポーツ)

無料コミック祭り最大400冊無料!

Pick up ピックアップ

人気キーワード

Category カテゴリー

HOME