テレ朝「劇的ビフォーアフター」突然打ち切りの裏事情
テレ朝「劇的ビフォーアフター」突然打ち切りの裏事情
所ジョージ(61)が司会を務めるテレビ朝日系「大改造!!劇的ビフォーアフター」が27日の放送を最後に、レギュラー放送を打ち切ることになった。

打ち切りの原因は、東日本大震災や東京五輪などの建設工事の影響で業者の確保が困難なためとしていたが、同番組をめぐっては複数の訴訟トラブルも発生。ここ数年は建築業者側も番組側の依頼を敬遠する傾向にあったという。足かけ15年間続いた名物番組に一体何があったのか。

番組MCの所は今月7日、改装中だった事務所兼遊び場に「所ジョージ死刑」「サトラレ電波」と謎の落書きの被害に遭ったばかり。残念な形で〝ビフォーアフター〟されてしまったが、同番組の突然の終わりを残念がるファンは多いだろう。

「大改造――」は不便な家を匠がリフォームし、家庭内の問題を解決に導く〝家族応援バラエティー〟として2002年4月にスタート。06年3月にいったんレギュラー放送を休止し、不定期放送となったが、09年4月に「SEASON Ⅱ」と銘打ち、再始動した。関東地区では03年3月16日に17・2%の最高視聴率を記録した人気番組だった(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

最終回は27日放送。来年1月の改編期を待たずしての打ち切りは異例だ。後番組について制作する朝日放送(ABC)は「未定」とし、今後は特番として放送する意向を示している。

打ち切りの原因について、番組担当者は11年の東日本大震災と20年の東京五輪を挙げ、こう話した。

「震災復興に伴い、建設業者やリフォーム業者が東北に向いています。加えて、東京五輪に向けた建設ラッシュが始まっており、番組で業者を集めるのが困難になってきました。我々としても震災復興と東京五輪の成功は重要なことと考えているので、無理は言えません。かれこれ5年ほど前から、番組内で発表する工期に狂いが生じるリスクが高まっており、週1回のレギュラー放送の継続は困難と考えました」

一方、同番組は様々なトラブルも抱えていた。今年7月には番組側の指示で追加工事を行ったものの、その代金が未払いだとして、工事を担当した愛知県の建築会社が朝日放送などに約2900万円の損害賠償を求める訴えを起こした。

訴状によると、改修したのは14年7月に放送された岐阜市の住宅。当初の費用は約2200万円だったが、制作会社などから追加工事を指示され、さらに約2700万円の追加費用がかかった。制作会社と交わした覚書では、予算を超える恐れが生じた場合、話し合うことになっていたが、協議の場は設けられず、追加費用は支払われていないという。

テレビ関係者は「ニュースになっていない訴訟もあると聞いています。年々制作費が削られるテレビ局において、高額訴訟を抱えるのは好ましくない。そうした背景も打ち切りの遠因にあるのでは?」と指摘する。

前出の番組担当者は訴訟トラブルと打ち切りの関連性について「全くの別問題と考えております」と否定した上で「現在も係争中であり、弊社としては真摯に対応していく所存です」とした。

このほか、同番組の名をかたった悪質なリフォーム工事詐欺も横行。番組ホームページ上でも注意勧告している。

「放送開始当初は〝テレビ効果〟で、番組に出たリフォーム業者に仕事の依頼が殺到するなどの恩恵があったが、最近は復興工事や五輪関連の仕事の方が圧倒的に金になるので敬遠される傾向にある。また番組側の指示が無理難題で『割に合わない』とグチる業者も出てきた。週イチのレギュラー放送だけに納期や撮れ高のプレッシャーはハンパではなく、現場のスタッフはいつも疲れていた」(関係者)

番組的に限界を迎え「そろそろ潮時…」といった表現が適切なようだ。

(更新日:2016年11月28日)

Series シリーズ

Ranking/人気の記事(テレビ)

無料コミック祭り最大400冊無料!

Pick up ピックアップ

人気キーワード

Category カテゴリー

HOME