日本人は「仕事」に休みを合わせてしまいがちです。医学博士で日本リカバリー協会代表理事でもある片野秀樹氏は、そうした“無計画”な休み方に疑問を呈しています。ドイツを例に、どのような休み方があるのか見てみましょう。片野氏の著書『休養学: あなたを疲れから救う』から一部抜粋して紹介します。
仕事が一段落しなくても、まず休む
あなたは日ごろ、休養を予定に入れてスケジュールを組んでいますか?
つい仕事を優先してしまい、余った時間で休息をとる、というスタイルになっていないでしょうか。
日本の多くの会社は3月末が年度末で、4月から新しい年度がスタートしますが、私が住んでいたドイツでは12月末日で1年が終わり、1月1日から次の年度がスタートします。
新年のはじめにまず何をするか。実は、それぞれのメンバーがその年に長期休暇をいつとるかをみんなで話し合うのです。
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「あなたはいつとる?」
「私はここでとる」
カレンダーに休みを書き込むことから1年の仕事が始まります。つまり先に休みを確保しておくわけです。そして、休みが来たら何をおいても休みます。一方、日本人は、
「仕事が落ち着いたら休もう」
「ヒマになったら休みをとろう」
「区切りがいいところまでやってしまおう」