コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回取り上げるのは、AKRさんが手がけた『ろんさん、あまりにも温厚すぎて年下の女の子たちが守ってくれるようになった』だ。
そもそもAKRさんは飼い猫の日常を絵日記にした『黒猫ろんと暮らしたら』シリーズを描いており、同作も猫のろん、まめ、みたらし、しんばによる普段の出来事をまとめている。X(旧Twitter)に投稿されると、多くの猫好きに刺さったようで4.2万もの「いいね」を獲得。そこで作者であるAKRさんに、同作を描いたきっかけなどについて話を伺った。
■戦い好きなしんばを止めようとする女子組
オス猫の「しんば」は、先住猫でオスの「ろん」に対して「どっちが強いか？」という戦いを挑むことがあった。しかし、ろんは戦いを好まない穏やかな性格のため、すぐにコタツの中に逃走する。
それでも、しんばが追いかけようとすると、戦いを止めるために、メス猫「まめ」と「みたらし」による女子組が、しんばの前に立ちふさがった。そして、女子組にはそれぞれに役割があり、追いかけようとするしんばに対し、まずみたらしが取った行動は…。
AKRさんを取り巻く猫たちの日常に、読者からは「しっかりと連携してるのスゴイし、その様子も可愛い」「猫の世界でも女子が強いの面白い」といった好評の声が寄せられていた。
■実は、女子組の猫たちは「親子」
――そもそもAKRさんの作品である『黒猫ろんと暮らしたら』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ろんが5歳くらいの頃に最初の話を書いたのですが、もともとはろんとの最初の出会いや今の暮らしから心に残ったことを絵日記として書いて忘れないようにしておきたいなと思って、完全に自分向けの日記として書き始めたものです。SNSに投稿したのも、昔からの友人に向けた近況報告としてでした。いまでは、たくさんの方に楽しんでいただけていて、とても嬉しく思っています。
――今回取り上げさせていただいた『ろんさん、あまりにも温厚すぎて年下の女の子たちが守ってくれるようになった』を創作したきっかけや理由を教えてください。
最近あったことを絵日記として書いていて、そのなかのいちエピソードなのですが、昨年保護した新入りの男の子・しんばが先住ねこのろんにちょっかいをかけようとするのを、一昨年保護した女の子(まめ&みたらし)たちが協力してろんに手出しさせないように守ってくれたのを目撃して「この子たちの関係性、かわいいな」と思い、これは絵日記として残したいなと。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあれば教えてください。
まめとみたらしは実の親子なのですが、コタツに逃げ込んだろんを守るために娘のみたらしが部屋の入口に陣取り、母親のまめはコタツの前を守り…と瞬時に役割分担していたのが「親子ってすごい」と思ったので、そこが見た方にも伝わっていれば嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
最後のおまけで書いた男子組がヒソヒソしているイラストです。このシーンだけは実際にあったことを書いた絵日記ではなく、私の勝手なイメージで書いたイラストなのですが(笑)
「実はお姫様のように女子組に守られているろんが一番体格の良い男子」で、「みたらしのポカポカ猫パンチを受け入れているしんばは、実はみたらしの倍近い体重がある」けれど、「それでも小柄な女子組に、体格の良い男子組はかなわない」という「個人的かわいいポイント」を解説しています(笑)
――今後の展望や目標をお教えください。
今後もろんや新入りのまめ・みたらし・しんばの穏やかな、たまに賑やかな暮らしを絵日記にし続けていけたらなと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！
いつもろんたちを見守っていただき、ありがとうございます。
しんばの保護時はかなり痩せこけていたこともあり、現在の写真や絵日記を投稿すると「健康になってよかった！」と温かいメッセージをいただけることも多く、たくさんの方にやさしく見守っていただいていたことを実感して嬉しく思っています。
絵日記を読んでいただいているみなさまのおかげで、6月26日に最新刊の6巻が発売されます！6巻ではろんとまめとみたらしの話のほか、しんばを保護したときの詳しいエピソードなどを書きました。6巻も、日々の大切なエピソードをギュッと詰め込みましたので、ぜひよろしくお願いします。
