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『Re:リベンジ』胸を熱くさせてくれる赤楚衛二の芝居 “陰”を感じさせる芳根京子の存在感も

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『Re:リベンジ-欲望の果てに-』©フジテレビ

 新章に突入し、ますますおもしろくなってきた『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)。かつて智信(光石研)が座っていた理事長の椅子を巡り、青い火花を散らす2人。だが、そこには海斗(赤楚衛二)のように目の前の命を救いたいという考えの者もいれば、郁弥(錦戸亮)のように病院の経営を重要視したいという者もいるのだ。今回はそんな『Re:リベンジ-欲望の果てに-』の第5話を試写で観る機会を得た筆者が、放送に先駆けて見どころを紹介していく。

参考:赤楚衛二×錦戸亮、初共演の2人が語り合う 「仲良く和気あいあいと撮影できたら嬉しい」

 第4話では、失踪以来気まずい関係にあった海斗と陽月(芳根京子)が再び会話できるように。さらに海斗が院内の不祥事に関する記者会見を開くことで、郁弥に決まりかけていた理事長選をひっくり返し、自らも新理事長の座を狙いにいく。一気に物語が動いた第4話を経て、第5話ではさらに複雑な関係が展開する。会長である皇一郎(笹野高史)の判断で理事長選は中止に。智信殺害事件のせいで支援者からの融資が取り下げられたことを受け、金を集めてきた者を新理事長にし、新病棟のプロジェクトも一任すると決めたのだった。
 
 この一件で海斗と郁弥はまさに一騎打ちとなる。海斗は融資集めに奔走することになるが、いよいよ本格的に理事の椅子を狙う海斗の表情にはもう、かつての柔和さはない。鬼気迫る表情で、なりふり構わず心臓血管外科プロジェクトのために駆け回る姿には、つい視聴者までがこぶしを握り締めたくなるだろう。

 海斗を演じる赤楚は『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)でも熱血漢の消防士を演じていたが、こうした熱意溢れる赤楚の芝居はいつも我々の胸を熱くさせてくれるのだ。まるで赤楚から放たれるエネルギーが伝播するようで、赤楚の芝居を見ているとつい冷静ではいられなくなる。 さらに注目したいのが、陽月の存在だ。海斗が自分にプロポーズしようとしていたこと、郁弥には心臓血管外科プロジェクトを引き継ぐ意思がないことを知った今、陽月の心は大きく揺れているように思う。おそらく陽月は、妹の美咲(白山乃愛)の手術のためにも海斗に心臓血管外科プロジェクトを進めてほしいと願っているはずだ。果たして陽月の気持ちは再び海斗に戻るのか、それとも医師であり妹の病気をサポートしてくれる郁弥との結婚話を進めることになるのか。
 
 陽月を演じる芳根京子は、透明感溢れる芝居で妹想いな一面を表現している。だがどこか、それだけではなさそうな“陰”も感じさせるところがある。ここで浮かび上がるのが“お姉さんのお友達”を名乗る謎の男・佐竹徹(柏原収史)の存在だ。はたして陽月が抱えるものとは。そして海斗、郁弥、陽月の3人を取り巻く関係はどう進展していくのか、まだまだ第5話以降も見逃せない。

 理事長の座を奪い合う熾烈なリベンジ(復讐)がついに大きく動き始めた『Re:リベンジ-欲望の果てに-』。智信の事件を経て、天堂記念病院を取り巻く環境は外へ外へと広がりを見せていく。関わる人々の背景にも注目しながら、熱い展開を楽しんでほしい。
(文=Nana Numoto)

 
   

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