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次男にADHDの疑い。支援級との言葉だけで「あの次男、大丈夫?」との声を耳にし…

ゴールドライフオンライン

※本記事は、天乃神龕氏の書籍『プレナイト』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。

第二部 伝えたい幸福の道しるべ16の事柄

不安はきりがない。日が昇れば進もう

次男は小学校入学前の年長時にADHDの疑いがあるとして発達の作業療法に通っていた。いわゆる予防療法だ。

そして、小学校で支援級と普通級とを併用している幸せ者。校長先生をはじめ学校全体の判断で個性を活かすことを優先的に考えてくださった。スペシャルな待遇といっても過言ではない。

現在は、一人ひとりを個性とみなし、次男のような子どもを支援し自立を図る。私が幼い頃にもあった「支援学級」「特別クラス」の位置づけとは異なる。

友人たちも次男に普通に接している。何も違和感は持たれない、素直さに溢れていると言われている。一度、支援級と聞いただけで、「あの次男、大丈夫?」との声を間接的に耳にした。

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だが、私も家族も周りも次男と関わる皆が「ただ集団より個別が得意なんだ」と認識しているから、知らない人に何を言われても特に心が痛くなることもなければ、ましてや劣等感や羞恥心を抱くこともない。

はじめから次男の不得意なところを見るのではなく、最終的に大人になるまでに自立を図ることを目標としている。おかげさまで普通級に移行するための準備が、彼のペースで1年、1年ゆっくりだが着々と進み、いい変化も見られてきている最中だ。

明日も明後日も10年後も、先を見れば不安しかない想像をしてしまうことはしばしばある。現実を不安と捉えると未来はどんどん不安になる。いつ死ぬかと先を考えてたらきりがない。

いつまでも終わりがない悩みに振り回されていても仕方がないと気がついたら、今すべき事が明確になった。ありもしない悩みを考えているよりも、何をするかと行動を考えるほうがよっぽど精神が充実する。

今日できることは明日できないかもしれないなら今日をより大切に使う。人のことを考えている時間、わからぬ未来へ抱く不安を増大するような考えに費やす時間は、何も変わらぬ自分自身が作り出し増大させた不安だと考える。

先よりも、まず今が大事と思ったのは、今に費やす時間が未来に希望を与え、未来の私を作る基盤にもなると感じたからだ。今一瞬、書いている一瞬すらも時は流れている。真剣に今と向き合い続けても息は続かない。

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