top_line

「エンタメウィーク」サービス終了のお知らせ

銀行から融資された2000万円がみるみる溶けていく…コロナ禍で「口座残高10数万円」となった建設会社。窮地を救った「まさかの手段」

幻冬舎ゴールドオンライン

コロナの影響で通常の営業活動に大幅な制限がかかり、会社の口座残高はわずか10数万円ほどに。社員へ給料を払うことすらままならない窮地に追い込まれたとき、見事危機を乗り越える糸口となったのは……。本稿では、YouTubeチャンネル登録者数100万人越えの株式会社リンクロノヴァで代表取締役社長を務める長野雅樹氏と、株式会社リセンダーの社員としてSNS企画・演出などを担当する鈴木啓太氏による著書『結果を引き寄せる完全版YouTube TikTokビジネス活用術』(KADOKAWA)から一部抜粋し、SNS戦略の可能性について解説します。

業種は問わず取り組める

日に日に溶けていく2000万円

それまで建設業に携わっていたので、お客様に直接会って商談をする営業活動が中心でした。しかし、コロナの影響によって、この営業活動は制限されてしまいました。そこで、新しい営業ツールとしてSNSを使うことにしました。

というか、SNSをやることしか思い浮かびませんでした。私自身ほとんどSNSを使ったことがなかったので、その可能性は未知数でしたが、どういうわけか絶対にうまくいくという確信と、未来の大きなチャンスがあることは理解していたのです。

そこで、運転資金として2000万円を銀行から借り入れました。これによってSNS活用の取り組みを本格的に開始できました。

しかし、私の会社の主業務である建設部門のスタッフからは、SNS活動に対して疑問視する空気感がありました。彼らは「SNSで何ができるのだろうか」と疑念を抱く一方で、「遊びのように見えるけど、本当にビジネスにつながるのか?」という不安も持っていたのかもしれません。

広告の後にも続きます

とはいえ、SNS活動は決して遊びではありませんでした。単なる情報発信やコミュニケーションツールとしてではなく、ビジネスとしてマネタイズを目指したものだからです。

会社の利益にどうつなげるか、収益を生み出す手段としてSNSをいかに活用するかを真剣に考え、策略を練りながら進めていました。手元の2000万円が続く限りやれば、きっと勝てると思っていました。

まったく根拠はなかったけれど、確信に近いものがありました。SNSという新しい領域での成功への期待と、その可能性を信じる強い気持ち。この信念が、前進させる大きな原動力となっていたのです。

私の会社は、少しずつですが建設の仕事が増えてきていました。そんな中、大きな試練がやってきます。1000万円の大きな受注があったのですが、それが未払いとなってしまったのです。資金繰りは一気に悪化し、会社の口座の残高はわずか10数万円まで落ち込みました。社員へ給料を払うことさえできないほどの窮地に追い込まれました。

起死回生の光

  • 1
  • 2
 
   

ランキング

ジャンル