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2024年1QのVTuber業界調査レポートにMetaのオープンOS発表 GWもバーチャル業界には波あり

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5月8日のニュースたち

■2024年1QのVTuberはどうだった? 視聴状況などを調査したレポートが話題

 GWのさなか、VTuberに関する興味深いレポートが提出された。海外運営のストリーマー集計サービス「Streams Charts」と、日本のVTuber配信データ分析サイト「VSTATS」の共同による、2024年第1四半期のVTuberレポートだ。

【画像】2024年1Qの「VTuberの総視聴時間」をまとめたデータ(Streams Chartsより)

 とくに目を引いたのは、2024年第1四半期だけでVTuberの総視聴時間が4億321万時間にものぼったというデータ。数値のインパクトに驚かされつつ、いまや戦場はYouTubeだけでなくTwitchにも広がり、男性VTuberも勢力を伸ばしつつあるという調査結果は、筆者の体感とも一致する。「もはやVTuberは日本のYouTubeだけの文化ではない」ということを示すデータだ。VTuberというカルチャーのいまを知る上で、貴重な資料となりそうだ。

 一方、日本国内では「にじさんじ」のレオス・ヴィンセントが地上波レギュラー入りを果たした。テレビ朝日で昨年より放送中の『金曜日のメタバース』リニューアルに伴い、同番組のレギュラーメンバーとなったのである。もともと『VRChat』などのメタバースカルチャーを扱うレアな地上波番組だったが、リニューアルによってVTuberも扱うようになり、それに伴う起用と言えるだろう。

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 5月3日のリニューアル初回放送では、レオス・ヴィンセントを軸に「VTuberとはなにか」を解説。生身のタレントとバーチャルタレントが共存するひな壇で、それぞれが垣根なくコメントを交わすユニークな画作りが印象に残る。かつてTBSテレビの『サンデー・ジャポン』にて、キズナアイが特大モニターに映る形で出演していたのを知る身としては、隔世の感がある。なお、メタバース領域も引き続き視野に入れているようで、次回は『VRChat』で大人気なイベントのひとつ「サキュバス酒場 LILITH」がフィーチャーされる模様だ。

 このほか、「にじさんじ」では『第6回マリオカートにじさんじ杯』が同時接続数20万超を記録したり、大型フェス『にじさんじ 7th Anniversary Festival』の開催も発表されたりと、華々しいトピックが届いた。「ホロライブ」でもAZKiが100万登録を達成するなど、最前線の好況はまだまだ続きそうだ。

■サンリオVfesで新たな企画が始動 VR生まれのインディーズを応援し続けるサンリオ

 『サンリオVfes』の熱気も落ち着いたサンリオでは、新たなVRChat企画が持ち上がった。VRChat発のアイドルにフィーチャーしたライブイベント『VIRTUAL IDOL CONCERT feat. SANRIO VirtualFestival』だ。

 出演者は『VRChat』内で活躍するアイドル5組。大手バーチャルアーティストが集まった『サンリオVfes』とは異なり、いわばインディーアイドルをサンリオがプッシュする、なかなかに挑戦的なイベントだ。とはいえ、キヌを筆頭に多くのVRアーティストをプッシュしてきたこれまでのサンリオを思えば、一貫している展開と言えよう。

 ちなみに、サンリオも関わるVTuberグループ「にゃんたじあ!」からは、2期生3名のデビューも告知された。チャレンジングな施策に果敢に挑み続ける、サンリオの姿勢がここからも垣間見えるところだ。

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