top_line

「エンタメウィーク」サービス終了のお知らせ

神聖な場所としての起源を持つ、和室ならではの空間「床の間」の歴史や意外なタブーを紹介

Japaaan

みなさんのお家には、「床の間」がついている和室がありますか?「畳や押し入れのある部屋はあるけれど、床の間はない」「旅館でしか見たことがない」という場合もあるかもしれません。

あるだけでぐっと和風の趣がでる床の間。そこで今回の記事では、そんな床の間について、知られざる起源や歴史、タブーなどについてご紹介していきたいと思います。

※あわせて読みたい

あまり目に留めない「畳の縁」の色柄には、格式や様々な意味があるんです

実は畳は五角形?床の間って何をする部屋なの?和室からみる日本の歴史と文化

床の間の起源

広告の後にも続きます

そもそも床の間とは、床の一部が一段高い造りになった場所です。仏教の神聖な場所として仏像などの仏具を飾る棚が起源だと考えられています。

昔、「床」は一段高くなった場所を指していたという説があり、床の間は「床を持つ部屋」というのが本来の意味です。

床の間の歴史

床の間は、平安時代から鎌倉時代にかけて、茶室や書院に備えられていきますが、それでも神聖な場所という意味合いは強くありました。

少しずつ変化が訪れるようになったのは、室町時代のことです。「押板(おしいた)」と呼ばれる板の上に、茶器・つぼ・飾りなどの美術品を置くことが権力の象徴ということで流行していきます。

さらに、安土桃山時代から江戸時代にかけて、身分の高い人が座る場所を高くするという「上段の間」という考えが定着。「押板」と「上段の間」が同化していき「床の間」になったと考えられています。

  • 1
  • 2
 
   

ランキング(くらし)

ジャンル