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男が狙う鍵付きブリーフケース…中を開けると百ドル札がびっしり入った封筒が!?

ゴールドライフオンライン

不動産会社で派遣社員として働く田賀浩は、仕事帰りの列車で異臭に気づく。臭いの元で見たのはビジネスマン風の男の死体と、その手首につながれたブリーフケースだった。日本、そして世界を舞台に繰り広げる、アクション超大作。※本記事は、上山照氏の小説『普通の男、浩狙われる!』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。

第一章 浩、狙われる!

チェーンで繋ぐくらいだから、確かにそれくらいは当然している筈だ! そう思うと、間違いなく当たっている気がして、やはりこのブリーフケースを開ける事が重要に思えてきた。

早速、ツインロックの回転ダイヤルの一つを固定して始めることにして、今のツインロックが5と8を示していることからその前後の可能性が高いのでは、と考え、5の番号ダイヤルを3に固定してもう一方の回転ダイヤルを1から順番に回して上手く解錠するか?を始めた。

一つずつ回しては、ブリーフケースの上蓋を持ち上げる作業を繰り返す。

3の番号では流石に直ぐ開くことはなく、4の番号をトライしたがやはりダメで5の番号でも無理だった。

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やはりこんな簡単では無いか……思いながら6の番号に移り、もう一方の回転ダイヤルの数字が9を示した時、上蓋を持ち上げると何の抵抗も無く、スッと開いた。

浩は唖然としながらも、直ぐブリーフケースの中を覗いた。

ブリーフケースの中には又、分厚い封筒が一つ入っている。

開けて見たら百ドル札がびっしりだ! 掴みだして勘定すると百枚もある。

横にクリアファイルが有り、ファイルの中に五~六枚の英語の書類と写真が入っていた。

その中には四人の男が中華料理を食べている写真、芸人のような若い男が写った写真も有る。もう一枚隠し撮りしたような写真は目つきの鋭い男が隣の男と話している写真で、反対側に芸人らしき男が座って、じっと二人を見つめている。

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