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マイアミGP7位フィニッシュの角田裕毅に元F1王者も手放しで称賛!「確実にステップアップしている」

THE DIGEST

マイアミGP7位フィニッシュの角田裕毅に元F1王者も手放しで称賛!「確実にステップアップしている」(C)THE DIGEST
 F1第6戦のマイアミ・グランプリは5月5日に決勝が行なわれ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は、オーストラリアGP以来の7位フィニッシュを飾り、6ポイントを獲得した。

【PHOTO】歴代の名車がすらり!!F1世界選手権で成功を収めたマシンを一挙に紹介!! 前日はスプリントで8位入賞、予選ではQ3進出の10番手と結果を出しながらも、反省の意を示していた角田は、決勝では序盤に順位を上げたり下げたりしたが、第1スティントを長引かせたこと、セーフティーカー(SC)が出動したことが奏功して7番手に浮上。その後はペースを保ち続け、最終的にこの順位を守り切って、この週末はスプリントと合わせて7ポイントをチームに持ち帰った。

 文句なしの結果でマイアミGPを締めた角田は、チームの公式サイト等を通して、「とても嬉しいです。素晴らしいチームの仕事です! 今週は、2つのレースでポイントを獲得するという、信じられないほど素晴らしいものになりました。良いパフォーマンスを発揮できるという期待はありましたが、最も重要なのは、それを実際に達成したことです」と喜びを表わし、以下のようにコメントを続けた。

「今日はチームとして、プラン通りにレースを展開し、ミスもありませんでした。個人的には、スタートでミスをしたものの、全体的には自分のドライビングに満足しています。自分自身をリセットし、それを維持しました。特に最後のスティントでは単独走行で、前の車とほぼ同じラップタイムを出すことができました」

「チームは素晴らしい車を開発してくれたので、感謝しています。ファクトリーのサポートも信じられないほどで、最終的に我々に相応しいポイントを獲得できました。今季は序盤から急速に進歩できているので、今後も楽しみです。次のイモラ(エミリア・ロマーニャGP)は、僕にとって実質的にもう1つのホームレースなので、リズムを維持して、特にファクトリーのスタッフの前で良い結果を出せることを願っています。みんなが素晴らしい仕事をしていて、我々は間違いなく前進し続けます!」
  RBはダニエル・リカルド(決勝は15位)がスプリントでの4位入賞で5ポイントを稼いだことで、チームとして計12ポイントを獲得し、コンストラクターズ・ランキング6位として下位に大きな差をつけることができ、「何という週末!」とSNSで喜びを表わしたが、マシンパフォーマンス責任者のギョーム・ドゥソトゥは、以下のように角田を称賛している。
 「ユウキは素晴らしいレースを見せ、我々はここマイアミで合計12ポイントを獲得できた! これはシーズン開始以来、チーム全体が取り組んできた膨大な作業の成果を讃えるものだ。我々は車の良いアップデートを施してここに到着し、週末の中で訪れた機会を最大限に活かすことができた」

「最初のスティントではユウキを長くステイさせた結果、SCが出動した時、新しいハードタイヤでレースの後半を攻められる絶好のポジションにいた。レース再開後の数周でポジションを落としたが、後方のジョージ・ラッセル(メルセデス)を引き離し、余裕を持てる差を作り出せた。レース全体で、彼はメルセデスのペースに追いつくことができ、車の進歩を示した」

 またチーム代表のローラン・メキーズは、「今季6戦中4度のQ3進出は、彼がどれだけ一貫して良い結果を出しているかを示しており、決勝でも10番グリッドからのスタートで、賢明でありながら攻撃的な姿勢を見せ、非常に速いドライビングで7位に入ってみせた。素晴らしい仕事ぶりだ!」と、日本人ドライバーに対して賛辞を贈った。

 トップ5に割って入った角田に対しては、各方面から高評価が下されており、1996年のF1世界王者であるデイモン・ヒルは、自身のSNSで「角田は本当に素晴らしい仕事をやり遂げた。彼は確実にステップアップしている」と、マイアミでのパフォーマンスと今季の成長ぶりを絶賛している。

 エミリア・ロマーニャ州の地元メディア『Ravenna Today』は、「マイアミGPでRBは大量ポイントを獲得したが、特に角田は安定したレースの末、ファエンツァのチームを素晴らしい7位に導いた」、ブラジルのモータースポーツ専門サイト『GRANDE PREMIO』は「土曜日にチームメイトが輝きを見せた後、角田は決勝で状況を好転させ、さらに重要なポイントを追加した」と、それぞれ伝えた。
  フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は、「角田は予選で10番手という好成績を収めると、決勝ではさらに7位という良い結果を収めた。SCを利用してのタイミングの良いピットストップで、スタート時の小さなミスを消し去ることができ、スプリントに続いて貴重なポイントを獲得した」と、彼の週末を振り返っている。
  最後に、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「マイアミGPの勝者と敗者」という記事において、角田を「勝者」に選定。「今季、角田は何度か、中団争いではトップクラスにあることを示している。スプリントでは、ライバルたちのペナルティーのおかげで、予選で良い結果を出せなかった後に救いを得た。そして、その後の週末は順調に進んだ」と綴り、さらに以下のように続けて彼の週末を総括した。

「決勝では我慢強くステイし、SCが登場したことで報われた。ルイス・ハミルトン(メルセデス)には追い抜かれたが、レース終盤は“武器庫”に十分なものを持っていた角田はジョージ・ラッセルを引き離すことができ、守りに回る必要すらなかった。この結果が、角田を予想外のチャンピオンシップ10位に押し上げた。再び彼が見せた、見事なドライビングである」

構成●THE DIGEST編集部

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