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『虎に翼』ハ・ヨンスは韓国からの“開拓者” シム・ウンギョンを超えるスターに?

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『虎に翼』写真提供=NHK

 NHK連続テレビ小説『虎に翼』で、寅子(伊藤沙莉)と明律大学女子部法科で出会い、法学部へ進学した後も一緒に頑張っている同級生の崔香淑。朝鮮半島からの留学生だが、日本語が堪能な香淑は、女子部に入学した当初から寅子たちともすぐに打ち解け、支え合ってきた。

参考:『虎に翼』第27話、香淑(ハ・ヨンス)が特高に目を付けられていたことを明かす

 チャーミングで優しい性格の香淑を好演しているのは、韓国・釜山出身のハ・ヨンス。絵が得意な彼女は漫画家を目指しており、高校ではアニメーション学科を専攻。進学のためにソウルに上京した際、学費を稼ぐためにモデルの仕事をしたことをきっかけに、芸能事務所からスカウトされ、役者の道へと進んだ。

 映画『恋愛の温度』(2013年)や、『モンスター~私だけのラブスター~』(2013年)、『伝説の魔女~愛を届けるベーカリー』(2014年)などのドラマに出演して注目を集めたハ・ヨンスは、小栗旬と石原さとみが主演した『リッチマン、プアウーマン』(2012年/フジテレビ系)の韓国版リメイク『リッチマン~嘘つきは恋の始まり~』(2018年)に、EXOのスホと共に出演。ヒロインを演じて人気を博し、2019年には映画『愛の旋律』にも出演した。

 2015年に韓国のバラエティ番組に出演した際、日本語を上手に話していたハ・ヨンスは、日本でウィッグを作る会社で働いていた親しい先輩に協力する形で、その会社のモデルを務めたことがあると明かした。

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 日本に縁があった彼女は、2022年に美術留学をするために来日し、『虎に翼』で日本でも役者としての活動を開始。日本語を勉強した期間はおよそ2年ほどだが、7年くらい日本語を学んだ設定の香淑が流暢に日本語を話す姿を見事に体現し、視聴者を魅了している。

 香淑は、法律を学んだ兄の勧めで明律大学女子部に進学したが、ハ・ヨンス自身も兄がいるし、別の国に来て学んだり、甘いものが好きだったりするところなど、自分とそっくりだと思うとインタビューで語っている。まさにハマり役だと言える香淑を演じて存在感を発揮し、日本でキャリアを切り開いていこうとしているハ・ヨンス。

 2024年の1月期に放送されたばかりの『Eye Love You』(TBS系)には、韓国からチェ・ジョンヒョプが出演し、主演の二階堂ふみの相手役を務めた。「いきなり日本で主役級にパンッ! と注目されるのは羨ましいことだから、私ももっと頑張らなくちゃって思います」とコメントしているハ・ヨンスだが、彼女も『虎に翼』出演以降、主役級の役で活躍することが大いに期待できる(※)。

 一時期、ハ・ヨンスと同じ事務所に所属していたシム・ウンギョンも、日本の映画やドラマに積極的に出演している。彼女は2017年に、安藤サクラや門脇麦らが所属する「ユマニテ」とマネージメント契約して以降、さまざまな作品に出演し、2019年公開の映画『新聞記者』では、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、日本で大活躍してきた。映画化もされたドラマ『七人の秘書』シリーズ(2020年~/テレビ朝日系)ではメインキャラクターの一人を演じ、日本のお茶の間でも有名に。

 現在、朝ドラで全国的に注目されているハ・ヨンスは、韓国からの“開拓者”として、シム・ウンギョンと同じように、いや、もしかしたら彼女を超えるスターになるかもしれない。『虎に翼』での香淑に、今後どのような展開が待ち受けるのか見守りながら、番組終了後もハ・ヨンスの活躍に注目していきたい。

参考
※ https://realsound.jp/movie/2024/04/post-1635624.html
(文=リアルサウンド編集部)

 
   

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