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フィッシャー適性は天下一品!冨田誠也五段「エントリー棋士が頑張ることで盛り上がる」大会初2度目の自力突破決める/将棋・ABEMAトーナメント2024

ABEMA TIMES

 2度目の突破で、3年連続の本大会出場だ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」エントリートーナメントの模様が5月4日に放送された。関西ブロックからは2年前にも、このエントリートーナメントを勝ち抜いて出場を決めた冨田誠也五段(28)が勝ち抜き、本大会出場権を獲得。「エントリーを抜けた自分たちが勝つことで、トーナメントも盛り上がっていくと思う」と力強く語った。

【映像】熱戦を制して出場権獲得の冨田誠也五段

 2年前にも同トーナメントを勝ち抜き「下克上」のメンバーとして参加した冨田五段。昨年はチーム斎藤から指名を受けたが、今年はドラフトにかからず、再び自力での大会出場を目指していた。ベスト4まで勝ち上がると、準決勝では西田拓也五段(32)と対戦。両者ともに向かい飛車を採用するという珍しい序盤になると、攻め手を探る冨田五段、じっくり進めたい西田五段と主張がぶつかった。中盤から抜け出したのは冨田五段。ペースを握った後はスムーズな攻めに終始し、93手で快勝を収めた。

 出場権をかけた決勝は古賀悠聖六段(21)。公式戦でも勝率が高く、ABEMAトーナメントや地域対抗戦など、フィッシャールールで大活躍する若手だ。先手・冨田五段の中飛車、後手・古賀六段の居飛車の対抗形、かつ相穴熊の重厚な序盤になると、中盤に入ってもじりじりとした主導権争いが続き互角にまま終盤へ。膠着状態が続くと思われたが、冨田五段が竜と飛車、2枚の大駒を大胆に使い一気に有利に立つと、その後は古賀六段の粘りを振り切り、123手で勝利した。

 本大会経験もある冨田五段だったが、ブロック優勝を決めた直後は「ちょっと信じられない」とコメント。「今日は本当に楽しむと言いつつ、すごく緊張しているなと感じた。立ってしゃべっているのも震えるぐらい緊張している」と、興奮と緊張を抑えきれない様子だった。

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 最終的に井出隼平五段(32)、大橋貴洸七段(31)とチームを組むことになった冨田五段だが、エンディングシーンでは「まさか自分が勝ち上がれると思っていなかった。ABEMAのスタジオでやると、普段よりテンション高く指せる。エントリーを抜けた自分たちが勝つことで、トーナメントも盛り上がっていくと思う」と、2年前に旋風を巻き起こした快進撃の再現を誓っていた。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

 
   

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