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BEMANI史と『SOUND VOLTEX』の血脈が総結集 『私立ボルテ学園アルティメットガクエンサイ!2024』レポート

Real Sound

©Konami Amusement

 コナミアミューズメントの音楽ゲームブランドBEMANIを題材としたDJライブ『私立ボルテ学園アルティメットガクエンサイ!2024』が、2024年3月20日に開催された。

参考:【写真】DJライブ『私立ボルテ学園アルティメットガクエンサイ!2024』現地の様子

 これは音楽ゲームのプロリーグ『BEMANI PRO LEAGUE』(BPL)最新シーズンにおける『SOUND VOLTEX』(SDVX)の最終戦と合わせて、船橋アリーナを会場として催されたもの。『BPL』のセミファイナル・ファイナルの各試合と交互に全3部制のタイムテーブルが組まれ、同タイトルに関連する社内外アーティストが多数出演、70曲以上のBEMANI楽曲によるパフォーマンスを繰り広げた。

 本記事ではBEMANI史を巡る血流が総結集した『アルガク』ライブの様子を、出演アーティストや各楽曲の抱える文脈を拾いながら、詳細に描写してお届けする。

 なお、プロ選手たちによる激闘が観衆の心を震わせた『BPL』パートについては、別稿で詳細にレポートしている。あわせてご覧いただければ幸いだ。

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■第1部は10周年を迎えた「ひなビタ♪」関連からスタート

 セミファイナル第1試合終了後の第1部は、2012年11月ローンチの楽曲配信企画に端を発するプロジェクト「ひなビタ♪」と『SDVX』の関係性からスタートした。同企画のプロデューサーであり、そして2000年の『drummania 2ndMIX』から150曲以上ものBEMANI楽曲に携わってきた伝説級コンポーザーでもあるTOMOSUKEが登壇。作中ユニット・ここなつのCVを努める日南結里&小澤亜李と共に、ここなつのサードシングル「ポメグラネイト」のRyu☆ Remixを披露した。

 「ロンロンへ ライライライ! 」では、ライブ直前の3月16~17日に鳥取県倉吉市で『ひなビタ♪10周年in倉吉』が開催された文脈を踏まえて、TOMOSUKEが「倉野川市から来ました」とMC。「正直、DJなんて何年ぶり?」とおどけながらも、2020年にリリースしたここなつ2.0ミニアルバムからの選曲「ハレ トキドキ メランコリック」に至る見事なアクトで魅せ、『BPL』パートでSILK HAT vs APINA VRAMeSが演じた激闘の余熱に浸るアリーナをさらに沸き立たせた。

 続いては2000年の『beatmania IIDX 4th style』でのデビュー以来、BEMANIに最先端のクラブミュージック成分を供給しつづけ、シーンのフロントラインを切り開いてきたkors kが登場。2019年6月にコナミアミューズメントのPCやスマートフォンで楽しめるコンテンツ「コナステ」版の『SDVX』に書き下ろした「Believe In Yourself」で口火を切ると、色とりどりのサイリウムに彩られた会場に「Virtual Sunrise」を投下してホールの空気を震わせる。

 そのまま会場を真っ赤に染め上げた「Pure Evil」、M3-2023秋のセルフリリース盤で初お披露目ののち今年に入って『SDVX』収録を果たした最新曲「Circuit Surfer」へと接続。コール&レスポンスを交えつつの重低音の効いたキックによって、フロアのアンビエンスを一挙にクラブ色へと仕立て上げた。

 DJライブはTatsunoshinに移行。叙情メロなトランスコア「Enter The Rave」で、kors kの跡目を継ぐかのような強烈なキックを響かせる。実際、kors kとTatsunoshinは2022年の企画盤『Battle Royale 170 Class』収録の「Fly Over」で共作を実現するなど、その縁は深い。

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