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■生き生きと働く息子ニックさんには障害だけでなく、重度の食物アレルギーもある。そのためモーリーンさんも最初は不安に思っていたが、ニックさんは学校がない日は店に行き、せっせと働くようになった。
その様子を見守るモーリーンさんは、この店を「障害を抱える人が気軽に外食を楽しめる場所」にしたいと考えている。モーリーンさん本人がニックさんとの外食で苦労し、苦い経験を何度もしたためだ。
ニックさんはこの店で座って食事をすることを学んだが、もし暴れたとしても理解あるスタッフばかり。ここであれば、障害がある人とその家族が人目を気にする必要はない。
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■活動展開する母親の胸中カフェを軌道に乗せたモーリーンさんは、店の向かいでスタジオをオープン。障害のある人たちが集い、音楽やライフスキル、クラフトなどを学べる場にした。
この経験を通し、障害の有無にかかわらず「人のためにできることは多い」と実感したというモーリーンさん。ニックさんのために始めたことが、モーリーンさん本人の生きがいにもつながったようだ。
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)