長谷寺の本堂はとても複雑な構造をしている。本尊は内裏のさらに内側に作られた、独立した部屋のような空間に安置されているようだ。
そこに入り、10メートルを超える巨大な大観音菩薩像の足元に立った時の感動は唯一無二。光背の下の方まで観察でき、興味深いことこの上ない! また、本尊を囲む壁や天井に描かれた興味深い壁画も必見だ!!
・本坊
さらに、やはり7月7日までの期間限定で、本坊(重要文化財)の特別拝観を実施中。
ここにあるのが、例のブラキオサウルスの体高なみに巨大な掛け軸「大観音大画軸大開帳」だ……! 本尊の設計図とされるもので、高さは16メートルを超えている。
かつて凸版印刷と協力して本物をデジタルアーカイブした際に作成したそうで、等身大のレプリカである。
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本坊には、他にも全長55メートルに及ぶ「長谷寺縁起絵巻」や、かつて長谷寺向かいの与喜山にあったとされる玉鬘庵の本尊 観音菩薩座像など、見るべきものが多数展示されている。
ということで、物理的にも感動的にもスケールの大きい見どころが多い奈良の長谷寺。各建築物の配置の巧みさが生じさせる境内全景の美しさにも、特筆すべきものを感じる。つくづく、緑が生い茂る時期に来たかった!!
ゴールデンウィークの行き先が未定の皆さん、奈良の長谷寺が見ごろだぞ! 仏像のアクスタと拝観券がセットになったプランも販売中だ!