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〈Z世代部下〉のモチベーションを上げるために欠かせない「ある言葉」とは【Z世代社長が助言】 

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否定されたとき、ほめ伸びタイプはプライドが高いので「ムッ!」となるのですが、叱咤激励タイプは「しょぼん……」となってしまいます。

決して否定せず「一緒にやろうか?」と声をかけ、「新しいことを一緒にやってみない? あとからフォローするし……」と伝えれば動いてくれます。本人も気づいていませんが、じつは「かまってちゃん」なので、フォロー体制があること、気にかけていることを伝えてあげましょう。決して、叱られることが好きなわけではないものの、正論ならある程度叱っても問題はなく、冷静に伝えることで、より動いてくれるようになるはずです。

叱咤激励タイプは繊細な人が多いので、目的をしっかりと伝え、「そこまでやっていいよ」と枠組みがわかるようにしたほうが、新しいことに取り組みやすいと言えます。

どこまですればいいか迷いがちな分、指示を出す際は、たとえば

「AとBとCの資料をつくってほしい。内容は〜という感じのことを入れたいなと思っているんだけど、お願いできる?」

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と、細かく、わかりやすく伝えてあげたほうがいいでしょう。

そして、「もしわからなかったら、いつでも聞いて」と添え、フォロー体制がしっかりしていることも補足してください。そのほうが、安心して取り組めます。

楽観的なタイプ→「未来をイメージさせる」

ほめ伸びタイプと叱咤激励タイプは繊細でナイーブな人が多いのですが、楽観タイプは体育会系に多い傾向があります。ですから、少し厳しく言われても、あまりへこたれないのです。

そんな楽観タイプに新しいことをしてほしいときは、あまり細かな配慮をしなくても大丈夫です。なぜなら、基本的に体育会系であり、「やって」と言えば行動するからです。ただ、

・意味がわからずに始めてしまう

・言った範囲のことしかしないことが多い

といった面があります。

わたしも、このタイプの部下に新企画のプレゼン資料をお願いしたとき、「はい、ひとまずつくってみます!」と走り出すので、心配になったことがありました。

楽観タイプには、その仕事をすることで何がどうなるか、という背景を伝えることが大切です。また、「実績をコツコツ積み上げたらこうなっていくよ」といったプロセス重視の見せ方をするよりも、最初に「これに成功したらこうなるよ」と未来を見せてあげたほうが、動いてくれます。

勝つことや優勝を目指して取り組む体育会系の要素があるので、最初に未来が見えるほうが心が動くのでしょう。

×「こうやって、こういう手順を踏んで、こう取り組んでください」
〇「今回の仕事はこんなクライアントさんのこんな内容で、これができるようになれば君はとても成長する。そうすると、次にはこんなこともお願いできるようになるから、一度試しにやってもらえないかな? 最初だし、失敗してもOKだから」

楽観タイプに事務的に伝えることは、NGです。「これができたら、○○ができるようになる」という未来を見せるほうが心に刺さり、動いてくれやすくなります。

なお、「最初だから」「失敗してもOK」というフレーズは、どのタイプにも必要です。


白附 みくる

株式会社OMOCHI代表取締役

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