自動車大手８社が２５日発表した２０２３年度の国内生産台数は、合計で前年度比８．２％増の８２７万台だった。コロナ禍からの需要回復や半導体不足の解消などを追い風に、認証不正が発覚したダイハツ工業を除く全社がプラスとなった。ただ、コロナ禍前の９００万台規模の水準には届かなかった。
８社のうち、ダイハツは認証不正の影響で昨年１２月下旬に国内完成車全４工場の操業を停止したことが響き、２８．６％減の６２万台と大幅に落ち込んだ。一方、日産自動車はスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）などの販売が好調で、２１．５％増の７２万台と２年連続でプラス。トヨタ自動車も乗用車を中心に受注が伸び、１８．７％増の３３０万台となった。
８社の世界生産台数は５．０％増の２５３８万台だった。北米でハイブリッド車（ＨＶ）が好調だったトヨタが９．２％増の９９７万台と過去最高を更新。このほか、１０．９％増となったＳＵＢＡＲＵなど５社がプラスだった。一方、三菱自動車は中国での生産停止などを受けて０．９％減と伸び悩んだ。
