装着してみると、少ししっくり来ないなあ。イヤーチップが頼りなくて耳の中で浮いている感じがする。別のモノに付け替えたら使えそうではあるが。
・聞き比べ
今回、聞き比べの検証材料は作曲家ジョン・ウィリアムズの「インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説」のテーマ。演奏は日本フィルハーモニー交響楽団である。
まずは王者ダイソーの7301で聞いてみよう。
持ち前の音域の広さで高音がスカーン! と行っている。金管楽器の音抜けの良さよ。見えるぞ、インディーが馬に乗って駆けていく姿が。これから冒険が始まる! その興奮を音で感じることができる。
続いて、参考のためにスリーコインズの「高音質イヤホン」(低音域タイプ)で聞いてみよう。これも販売価格は税込550円だ。
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これもかなり優秀。低音域タイプであるがゆえに、高音はそこまで望めないものの、従来の100円台イヤホンを軽く凌駕する音の良さだ。疾走感はないが、慎重に事を進める感じのインディーといったところ。冒険家というよりも考古学者としての彼の側面を感じさせる。
さて、本題のOULEKEはどうか? 商品名を一応紹介しておくと、「OULEKE タイプc イヤホン 有線 Type C イヤホン [アップグレード版] USB C イヤホン HiFi透明な音質 重低音 マイク付き 音量調節 通話対応 快適な装着感 重低音 オンライン 会議 ヘッドホン 携帯便利 収納袋付き Type Cインターフェース使用 iPhone15/iPad/Xperia/Galaxy/Android対応」。
この手のアマゾンの商品の名前の長さは何とかならんのか!
商品名に2回も「重低音」と記載しているだけあって、低音がよく効いている。ひと昔前なら、3000~4000円台で売っていたかもしれないレベルの音質だ。それが1000円以下だからコスパは悪くないだろう。
だが、金管楽器の魅力は損なわれている。抜けが悪くて、冒険の興奮は伝わって来ないなあ。冒険に行くというよりも、小旅行に出かける程度の勢いしか感じない。「そうだ、遺跡に行こう!」、そんな若干舐めた冒険になりそうである。
・イラっとする1文
でね、それよりも私がイラっとしたのは、付属の紙に書いてあった言葉だ。どうやら1000円のギフト券に当選したらしい。20人に1人の割合で当選するんだって。やったね!
LINE登録用のQRコードが記載されているけど、せっかくだが辞退します。
で、その裏面に、こうあった。
「至れり尽くせりのアフターサービス」
自分で「至れり尽くせり」とか言うな! せめて安心のアフターサービスとかにしておけよ!
とはいえ、価格の割に音は悪くない。消耗品として使う分には問題なさそうだ。だが残念ながら、ダイソーのハイレゾイヤホンには敵わない。あのイヤホンを超える格安イヤホンは存在するのか? 今後も調べて行きたいと思う。
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24