取材を受けると謝礼として5000円や多い社で3万円もらえたんです。当時は、吉本ではなく小さい事務所だったから、取材の謝礼金を貯めていたんです。
そうしたらいつの間にか1000万円になってましたよ。そのお金で野球チームを結成しましたね。
ユニフォームを作ったり、球場を借りたりして、野球好きなテレビ局のスタッフや事務所の人、弟子、中にはフォーリーブスのメンバーも来て、平日の朝に草野球を楽しんでました。
雑誌はありがたい
ところが、最近だと週刊誌はスキャンダルを報道して何かと批判されることもあるらしいですね。そもそも、スキャンダルなんて何もしなければ載りませんよ。
俺も当時、女子大生と歩いていたら、その女の子が横恋慕のように書かれたことがありました。でも、ただ歩いていただけで、何もなかったので活動自粛なんてことにはならなかった。
広告の後にも続きます
今の時代、スキャンダルを報道された芸能人は、自分の分が悪いとマスコミの取材を拒否するでしょ。
でもね、スキャンダルさえ起こさなければ、雑誌のお陰で名前が広まったりと宣伝になることのほうが多いんです。
俺の実感だと9割は雑誌で助かってますよ。利用するときだけ利用して、スキャンダルを起こすと拒否するのはちょっとね。
たとえば、芸能人で浮気が発覚することがありますね。もし浮気したいのなら金と時間を使えって言いたいですよ。それこそ佐賀で浮気すれば記者も誰もいないですよ。
もし佐賀の人が気がついたとしても、似ている人がいると思うくらい。女優やアイドルと付き合うと、みんなに見せびらかしたいから、人目につくような都心を歩くんですよ。
佐賀で会えばいいのにね。
3年間愛読していただいてありがとうございました。この連載も切り抜いて保存しています。
島田洋七
1950年広島県生まれ。漫才コンビ『B&B』として80年代の漫才ブームの先駆者となる。著書『佐賀のがばいばあちゃん』は国内販売でシリーズ1000万部超。現在はタレントとしての活動の傍ら、講演・執筆活動にも精力的に取り組んでいる。