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ただ「成長しているだけ」で選んではいけない…元証券マンが教える「50倍に上昇する株」を見極めるコツ

幻冬舎ゴールドオンライン

こうした株は、「大化け株」「テンバガー株」などと検索すれば簡単に見つけられます。その中には、特定の投資家によって株価が意図的に操作される仕手株や投資家の思惑だけで株価がジェットコースターのように急変動する製薬ベンチャーなど、業績が伴わないケースも混ざっているので、業績がしっかり成長している銘柄を選んでこのシミュレーションにトライしてみてください。

株価が何倍にも成長する感覚を味わうことが一度でもできれば、自分の持ち株で同じことを再現すればいいだけなので、握力は劇的に向上します。逆に上がらない株を塩漬けして資金を拘束し、こうしたチャンスを逃すデメリットの大きさも実感できるので、損切りも上達するはずです。

どんな銘柄を選べば、50倍株になるのか

そもそも、このように株価が2倍、3倍そして10倍、50倍と強く上昇していく銘柄とはどんな銘柄なのでしょうか。業績が伸びている銘柄を買えばそれでいいのでしょうか。

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実はそう簡単な話ではなくて、業績が伸びていても、それが株式市場から十分に評価されてしまっていると、将来の業績成長の期待が株価に織り込まれていて既に高くなってしまっています。その段階に到達してからでは出遅れていて、その後の上昇余地はそれほど残っていない可能性があります。

要するに、大きく上がる株というのは、成長しているだけでは不十分です。「成長しているのに、その成長にふさわしい評価を受けていない企業」である必要があります

このことを、鬼わかりやすいたとえ話で解説しましょう。A君という学生がいるとします。彼はいまひとつパッとしない学生で、アルバイトで稼ぐお金は月5万ぐらいです。それでも、就活を死に物狂いで頑張った結果、高給で知られる超一流企業から内定を獲得することができました。

この瞬間が、「ごく普通の学生でしかなかったA君が、生涯年収で普通の会社員を大きく上回ることがほぼ確定したタイミング」になります。これはA君に対する周りの評価が、一気に変わるタイミングでもあります。親戚や友人にはすごいねと一目置かれ、A君のことなど眼中になかった周囲の女子学生も、彼を見る目が変わってきます。

なにしろA君は、今はまだ月収5万のバイト学生でも、翌年にはピカピカの高収入ハイスペック男性の仲間入りをするわけですから。このときがまさに、株でいう「成長しているのに、その成長にふさわしい評価を受けていない」タイミングです。現実にはA君の株は取引できませんが、もし買えるのならこのタイミングの前後で買うのがベストです。

株式市場でも企業がこうした局面に差しかかることが頻繁に起きており、このタイミングを狙えば非常に効率的に資産を増加させていくことができます。A君の場合は就活の成功がきっかけになりましたが、株式市場で同じことが起こるきっかけは、「業績の急激な変化」になります。

早く資産を増やしたいなら、常にこうした「業績の急激な変化」を探す目線を持って株式市場に向き合うことが重要です。

かぶカブキ

元証券マンの個人投資家

※本記事は『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株 2年で資産を17.5倍に増やした元証券マンの投資術』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

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