主人公は大人っぽい見た目でありながら引っ込み思案な少女・万城目ふみと、久しぶりに彼女と再会した幼馴染み・奥平あきらの2人。いかにも“女子高の王子様”然とした先輩・杉本恭己なども絡み合いつつ、憧れの人との背伸びした恋愛ではなく、等身大の感情と向き合っていく少女たちの姿が描かれている。
ちなみに作者は『青い花』以外の作品でも、痛みを伴う青春の日々を主題としてきた。たとえば3月15日に完結した『淡島百景』は舞台に立つことを夢見て歌劇学校に通う少女たちの物語で、「第19回文化庁メディア芸術祭」の漫画部門優秀賞を受賞している。
勉強に友情、恋に部活と大忙しの高校生活。高校生ではない人でも、学園青春漫画を読んで懐かしい思い出に浸ってみてほしい。