またもや、売り切れ……。
その後、他の行けそうな店舗に電話しても、同じく売り切れだという。ただし明日には食材が入荷されるということで、改めることにした。
・定食と食べ比べてみた
「また、売り切れるかもしれない……」そう思い翌日私は、早々に『松のや 行徳店』に足を運んだ。
店舗に入ると、「完売御礼」の貼り紙が無い。ということは念願の『ムートート丼』にありつけるぞ!
ちなみに今回は『ムートート “タイ風豚バラ唐揚げ” 定食』と、どう違うのかを検証するため、食べ比べてみることにした。期待を胸にさっそく食券を購入。
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昼時のせいか店内は、ほぼ満席。2つメニューを頼んでいるため、カウンターで食べるわけにはいかず待つこと10分。テーブル席が1席だけ空いて無事に場所は確保。番号が呼ばれて料理を取りにいく。
これが噂の『ムートート丼』か……「ムートート」はタイ料理店で何回か食べたことがあるが、丼は初めてだ。これは日本流のアレンジなのだろうか?
というわけで、まずは『ムートート “タイ風豚バラ唐揚げ” 定食』を食べてみる。
スイートチリソースをつけて……
ご飯にバウンドさせて口に運ぶ。
ほう……。
以前、食レポしたP.K.サンジュン記者のコメントにあったように、「少し物足りない」に激しく同意だ。
何か食べ応えが薄い感じがあり、ムートート自体の味わいがソースの影に隠れてしまっているような気がする。
焼肉の一切れサイズの揚げ物という、あまり馴染みのない料理なので、もしかしたらご飯と相性が良くないのでは? と思えたほどだ。
次に、いよいよ『ムートート丼』を食してみる。
卵黄を割って……
ガブっと一口。
おおぉぉぉ!!!
定食に比べて、圧倒的にご飯と相性が良い。決定的に違うのは、にんにく醤油ダレと素揚げされたニンニクの存在だ。
これだけで、ご飯の進み具合が定食と比べて全然違うように思えた。何となく売り切れが続出する理由もわかる気がする。事実、丼を食べた後に定食に戻ると、余計に物足りなさを感じた。
このまま交互に食べていくには限界がある……ということで、定食にあるムームートを丼に乗せる。
その上から、スイートチリソースをかけて……
一気にガブリ!
最強ムートート丼の爆誕!
スイートチリソースの甘辛さとWニンニクがムートートに絡んで、ご飯のお供としては飛躍的にグレードアップした。ここに来て食欲爆上がりだ。
で、あっという間に丼と定食を完食。
ただ、ここでふと我に返り、ある感情が頭をよぎる。
「あれっ!? 何か違くね??」
人生初めての『松のや』で、俺は何をやっているんだろう? いくら新メニューとはいえ、とんかつ業態のお店でタイ料理を腹いっぱいに食っただけじゃないか。そんなモヤモヤを抱えながら、帰路についた。
・基本を味わう
翌日、会社での仕事を終え帰宅の途中、気がついたら私は……
『松のや』にいた。
やはり、どうしても定番メニューを食べなければ納得がいかなかったのだ。そして『松のや』の代表的なメニューを食べるべく、食券機に向かう。
そして、今日も『ムートート丼』は売り切れていた。
『松のや』のカツといえば「チキンカツ」「ささみカツ」、そして「ロースカツ」だ。どれにしようか迷ったが、今回は1番お得な「ロースカツ定食(税込590円)」を注文。
注文して5分ほどで番号が呼ばれて、定食を取りにいく。
ネットで事前に調べたところ、「豚汁(税込180円)」も美味いと評判だったので、一緒に頼んでみた。
さっそく、テーブルにあった中濃ソースをかけて……
ご飯と一緒に口に運ぶ。
うん、普通に美味い。
何だろう……定番の味だと思うので特筆すべきはないのだが、前日に『松のや』デビューした私にとっては、これが求めていた味なのかもしれない。
豚汁も具沢山で、ボリュームがあるのに汁が具にガッツリ染み込んでいるので、具ごと飲めてしまうくらい柔らかい。
特に私が驚愕したのは、テーブルにあった「にんじんドレッシング」だ。これをかけたキャベツの千切りは、最高に美味かった。
ちなみに先ほど、中濃ソースでロースカツをいただいたが、個人的には「特製ソース」の方が美味しくいただけたと思う。
──ということで結論、これから『松のや』には、ますますハマりそうな気がしてきた。また食べてないメニューも、今後時間をかけて制覇していきたいと思った次第だ。
あと『ムートート丼』は期間限定ということもあり、売り切れていなかったら早めに食べてみることをオススメするぞ!