コイツも……
もちろんコイツも……
表紙に登場しているキャラの9割がヤクザなのだ。マジかよ和久井先生……少年ジャンプで任侠モノをやる気なのかよ。絵柄こそ『東リベ』路線が引き継がれているものの、現時点での作中の本職率は『新宿スワン』よりも上。ジャンプとは思えぬ極道パラダイスである。
・極道バトル漫画?
すでに公開されている情報なので書いてしまうと、上記のキャラクターたちはほぼ全員が主人公の義兄弟で、主人公とは組の跡目を争う関係となっている。
なるほど、これは序盤で兄弟間の仁義なきバトルが描かれ、主人公に敗れたことをきっかけに徐々に改心&仲間入り。人気キャラ集団に育てたところで、別の組との抗争に発展させていくというパターンだな。少年漫画の王道と言えるだろう。
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ところが……!
物語の中盤、それまでのトーンから明らかに逸脱した “ある大事件” が起こり、思わず「え?」となった。そこから先の怒涛の展開の中には『ドラゴンボール』や『ONE PIEC』『BLEACH』といったジャンプのレジェンド作品を彷彿とさせるシーンも。
・若干ネタバレ注意
てっきり極道バトルロワイヤルみたいな話になるのかと思ったら、こういう感じか……。しかし、和久井先生はまだまだ止まらなかった。その暴れっぷりが頂点に達するのがラストシーンだ。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、あえて例えるとするなら……
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『AKIRA』+『ドラゴンヘッド』+『呪術廻戦』の死滅回游(しめつかいゆう)とでも言うべき超展開である。
・予測不可能
古典的なヤンキー漫画にタイムリープや歴史改変といったSF要素を絡めた『東リベ』も斬新だったが、個人的に『願いのアストロ』には、それ以上にカオティックでブッ飛んだものを感じる。まさか1話でこうなるとは……この先どうなってしまうのか?
ジャンプ誌上における本作のキャッチフレーズは「異能 × アウトロー」だ。“ドキッ! 極道だらけの念能力大会!!” みたいな話になっていくのかは不明だが、とりあえず今は第2話が楽しみでならない。未読の人は要チェックである。