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現役デパ地下レシピ開発者が伝授! 10分でデパ地下デリが作れるアイディア満載のレシピ集

ダ・ヴィンチWeb

 時間がないとき、疲れたとき、来客をもてなすとき…頼りになるのがデパ地下のデリ惣菜だ。見た目がオシャレで味も格別。そんなデリ惣菜が自宅でも作れるとしたら? しかも、たった10分で!
 そんな夢のようなレシピを惜しげもなく教えてくれるのが『目指せ10分! デリキッチン』(白井ありさ/KADOKAWA)だ。
 デパ地下デリの現役レシピ開発者だからこその発想と時短のコツ、こだわりポイントまで著者の白井ありささんに伺った。

いま、編集部注目の作家

デリ惣菜を自宅で再現するポイントは、欲張らずに“手を抜く”こと!

――デリ惣菜を開発するとき、どんなことを大切していますか? そして、白井さんならではのこだわりは?

白井ありささん(以下、白井):“目から食べる”という言葉があるように、第一に見た目が良いこと、おいしそうなビジュアルであることを大切にしています。同じ食材でも切り方ひとつ違うだけ、発色の濃淡が微妙に違うだけで、見た目のおいしさや見栄えが大きく変わります。
 食材そのものが持つ特徴を引き出し、使われるメニューの中で、その食材が最大のポテンシャルを発揮できるように、ひとつひとつの食材の取り扱いにこだわっています。また、盛りつけも非常に大切にしています。

 これも約8年デパ地下の商品開発に携わった経験が活きていると思います。フロアにたくさんの惣菜店(競合)があるなかで、まずはいかに見た目で目を引き、足を止めてもらうかを意識した商品作りをしてきました。見た目がきっかけとなり、その料理に興味をもち、食べてみたくなるようなデリメニューの開発を心がけています。

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――デパ地下デリのような惣菜を家庭で再現しようとするなら、ここがポイント!ということは何でしょう?

白井:家庭で再現するときのポイントは、欲張らずに“手を抜いてみる”ことだと思います。実際に販売されているデパ地下惣菜は、“おうちで作れないプロの味”“おうちで作るには難しい調理工程”“おうちで揃えるには大変な複数食材”といった大きく分けて3つの要素が組み込まれており、おうちで作るにはハードルの高いお惣菜だと思います。
 だから、「買う」意味があります。当たり前ですが、簡単に再現できてしまうような惣菜では、デパ地下で買う必要がありませんよね。

 そのうえで、実際にデパ地下惣菜をおうちで再現する際には、例えば8種類も食材を使って作られているサラダであれば、4~5種類に食材を絞って作ってみたり、キッシュを作るときのパイ生地をクロワッサンに代用してみたり、完璧に再現するのではなく良い意味で“手を抜く”ことがポイントです。

――その“手抜き”アイディアで驚いたのが、本書でも紹介されている『アスパラベーコンのクロワッサンキッシュ』です。パイ生地の代わりに市販のクロワッサンを使う発想に驚きました。

白井:私は食べるのも料理するのも大好きなのですが、結構面倒くさがり屋です(笑)。キッシュの生地は一般的に冷凍パイシートを使って作りますが、値段は高いし取り扱いが面倒、かつ余ったパイシートが冷凍庫にずっと眠っている…なんてこともよくありました。

 そこでパイシートの原材料に注目! ほぼ「クロワッサン」と同じじゃん!と気がつき、スーパーで一番安いクロワッサンを使ってキッシュを作ってみました。すると大成功。アパレイユ(卵液)の配合にもこだわり、隠し味のしょうゆで誰でも簡単にコクをプラスできます。これはいろんな方に知ってほしい一押しレシピです。

自分の感動を再現したい! 複雑な工程を簡単にアレンジするために…プロならではの試行錯誤

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