祖母とケンカしたり、乳しぼりをしたり、料理を作って振舞ったり、ご近所さんや古い友人とワインを飲むことも。そして、そうした「ちょっとした出来事」が、人々をつないでいくのです。
都会でせかせか生きていると、こういう時間こそ人生において大切だと思えます。普段は気が張り詰めていたとしても、本作を観ることで、自然と「のんびりスイッチ」が入るはず。
<その3:地元の農夫・クーバの家族構成が「今」すぎる>
一般的に「田舎町=保守的」というイメージが強いけれど、オリヴィアが知り合う地元の農夫・クーバを見ているとそんな印象は秒で吹っ飛びます。
オリヴィアは、なにかと世話を焼いてくれる心優しいクーバに恋心を抱くのですが……彼には幼い娘がいるみたいだし、常に女の影がチラついてるッ!
奥さんとは離れて暮らしているようだけど、関係は円満そう。にもかかわらず、クーバと親しくしている女性もいるっぽい。そんな複雑な人間関係を目の当たりにして、オリヴィアはヤキモキしちゃうわけです。
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本作終盤では、この四角関係(?)が意外なかたちで幕を閉じます。あっと驚く結末を見届けて!
【動物たちの迫真の演技にもご注目】
1時間52分で鑑賞できる『ノープレッシャー』。タイトルそのまま、全くプレッシャーを感じることなく、のんびり観られる良作です。
劇中では、オリヴィアの農場で暮らすヤギや馬たちが、迫真の演技を見せてくれますよ。思わず笑顔になっちゃう名演技をとくとご覧あれ。
■今回ご紹介した作品
Netflix映画『ノープレッシャー』(原題:Nic na siłę)
2024年3月27日から独占配信中
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ
Photo:Netflix