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自然と共生するワイン造りを推進する「マサイアソン・ワインズ」

ワイン王国

続いて白ブドウのブレンドがユニークな『ホワイト・ワイン・ナパ・ヴァレー 2021年』。マサイアソン氏が造る白ワインはイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のワインにインスパイアを受けているそうで、フリウリの土着品種、フリウラーノを使用。ブレンドしているソーヴィニヨン・ブランはワインに酸を、セミヨンはボディを、フリウラーノはスパイスを与えている。

『ロゼ・カリフォルニア 2022年』は直接圧搾法で造られたロゼワイン。「少し青さが残った状態のブドウを収穫し醸造しました」とマサイアソン氏。味わいは軽やかでクリーンな余韻。ほとんど白ワインのような淡いロゼワインでイチゴのニュアンスときれいな酸が残る。幅広い食事に合いそうだ。

マサイアソン氏が「昔ながらのナパのワイン」と紹介してくれたのが『カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー2020年』。カリフォルニア・ワインによくみられる果実味とボリューム感を抑えたエレガントなスタイル。この日のメニューの一つ、すき焼きにぴったりで、やさしい醤油と砂糖の甘辛さとワインのトーンがマッチ。

単一畑の『カベルネ・ソーヴィニヨン フェニックス・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー2020年』は堆積岩の一種、頁岩(けつがん)という珍しい土壌の畑「フェニックス」のブドウを使用。ブラックチェリーやカシスといった黒系果実に、少しハーバルな印象もある複雑なワイン。「この畑は個性が強いので、単一畑のワインとしてリリースしています」

アルコールが控えめのやさしい飲み口は和食にもばっちり。この日は渋谷「雷庵」の蕎麦会席と合わせたが、前菜のそば味噌とゴマ豆腐にはシャルドネの柔らかさとふくよかさがよくマッチした

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上品な味付けのすき焼き。やわらかな肉の脂と『カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー2020年』のしっかりしたタンニンが寄り添う

最後は『スイート・ヴェルモット No6』が供された。地元産のハーブを漬け込み、地域貢献を目的として造っている。ブラッドオレンジの皮やコリアンダー、白い花など豊かな香りが楽しめる。

自身が実践する農業についてわかりやすく、熱く語ってくれたマサイアソン氏。環境再生型農業により修復された小川の写真なども提示しながら、目に見えて自然環境が改善された様も見ることができた。

ワインの輸入元:WINE TO STYLE㈱

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