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伝説のダンスバトルイベント「Red Bull Lords of the Floor」日本代表として出場するTAISUKE独占インタビュー

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23年越しに開催されるカルチャーとしてのブレイキンにスポットライトを当てた世界大会

開催が3ヶ月後に迫ったパリ五輪でも注目を集めるブレイキン。そんなブレイキンの原点とも言える、レッドブルの伝説的なイベント「Red Bull Lords of the Floor」が23年の時を経て、4月6日にアメリカ・シアトルで復活する。レッドブルがB-Boy・B-Girlと築いてきたブレイキンの歴史を讃えるとともに、現代と未来のシーンにもスポットライトを当てる、グローバルダンスバトルだ。

Red Bull Lords of the Floorは、2対2のトーナメント勝ち抜き方式で行われる。クルーごとに直接対決を行い、5名のジャッジが勝敗を決定。対戦表はすでに公開されており、招待枠で既に13組のデュオが発表されている。本戦出場の残り3枠をかけて、前日に予選が行われ、全16組のデュオが世界一をかけてバトルを繰り広げる。

招待選手として出場が決まっているのは、Red Bull BC Oneではお馴染みのMENNO、HONG 10、LILOU、現在のアイコンであり次世代からの指示も集める日本のAMI、VICTOR、長きに渡りブレイキンシーンを支えるレジェンドK-MEL、FLEA ROCK、STYLE ELEMENTSのCRUMBSとRUENなど、現在の世界トップランカーだけではなく、23年前に出場していた伝説のB-Boyもクレジット。新・旧のブレイキンシーンを代表するダンサーが激突する。

日本代表として出場するTAISUKEの独占インタビュー

Little Shao / Red Bull Content Pool

Lords of the Floorは、BC OneやBattle Of The Yearと同じくらいのインパクトがある大会」

なぜこのタイミングでLords of the Floorが復活したと思いますか?

TAISUKE(以下 T):突然でしたね。そもそもLords of the Floorという大会はRed Bullが最初にブレイキンのバトルコンテンツとして開催したもの。インタビュー後半にも繋がってくる部分になりますが、自分はオリンピックもRed Bull BC One ありきで成り立っていると考えています。そのBC Oneが生まれる前に、2000年初期に開催されたこの大会にはいろんなレジェンドが出場していました。

80年代から始まったブレイキンのシーンは、90年代にアメリカでは少し停滞したと聞いていて、ヨーロッパではBattle of the Yearなどが開催されて、クルーバトルが盛り上がっている印象でした。その中で2000年代に開催されたこの大会は当時は珍しかった2on2のバトル。「こいつとこいつが組むのか!」という驚きを与えるようなマッチが多く、この大会からブレイキンのカルチャーの要素がとても成長したと思っています。

様々なスタイルのB-Boyが出場する2on2のバトルを見る中で、「やっぱりパワームーブは必要なんだな」とか、「キャラクターって大事なんだな」ということを学ぶようなイベントであったのは間違いなかったです。
その大会が復活したというのは、もう一度カルチャーとしてのブレイキンを発信することにフォーカスしたのではないかと勝手に考えています。

当時の大会について印象が残っていることがあれば教えてください

T:自分は2001年に小学校5年生で初めて世界大会に行ったんですけど、それがBattle of the Year のWorld Finalでした。そのくらいから世界を意識するようにはなっていて。現在のようにキッズの頃から世界に挑戦できることも当たり前ではなかったので、自分たちがシーンを(世界へ)切り開いていく中で開催されたLords of the Floorは、もちろん注目していました。

(同世代の)EL NINOの存在を知ったのもLords of the Floorでしたし、子供の頃から世界で戦っている人たちは少なかったので、その後、世界大会などで繋がっていく同世代を知ることになったイベントという印象が強いですね。

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当時、強かったデュオは?

T:KMELとEL NINOが会場を沸かしていた印象はありますね。KMELが持って来たバッグから、EL NINOが出てきたシーンは印象に残っています。

Lords of the Floorの注目ポイントはどこでしょうか?

T:BC Oneもブレイキンのカルチャーを体現しているイベントだと思いますが、1on1でムーブ数も多いということもあって、アスリートのように身体を鍛えて挑まないといけないと思っていて、近年のBC Oneはよりその傾向が顕著になり、かなりハードな大会になっています。

ただ、Lords of the Floorは2on2なので、自分が踊った後に相方や相手が踊るので、少し時間が空くじゃないですか。なので、そこで体力を回復することが出来るので、疲れた状態でワンムーブする人が減ると思います。その分、強いムーブが出やすいと思っていますし、既に招待枠で出場が決まっているデュオでも、一発のムーブが強い人たちが集まっているので、知っているB-Boy・B-Girlだとしても今回は警戒しています。

戦い方としても、ソロで出ていくこともあれば、2人でルーティンを使って攻めようということもあるので、そこもBC Oneとは違う点ですね。ソロで勝っていたとしても、ルーティンで勝負をひっくり返される場面もありますからね。そこも警戒しています。

James Newman / Red Bull Content Pool

Lords of the FloorはTAISUKEさんにとって、どのような大会ですか?

T:先ほども話したように、子供の時に自分の同世代を知ることができた大会でもあるし、シーンにとっても歴史のある大会なので、そこにまさか日本代表として出場できるとは、正直思ってもいなかったです。ただ、そこは日本のレジェンド枠として自分が選ばれているとも思うので、恥じないようにやりたいです。

Lords of the Floorは、23年前も日本のシーンに影響を与えたイベントだと思っていて、90年代後半のヨーロッパの大会が盛り上がっている時に、このイベントが始まりアメリカのシーンの強さを再認識したり、そこでオリジナリティやキャラクターの重要性が理解されたりして、日本でも個性的なB-Boy・B-Girlが増えたと考えています。BC OneやBattle Of The Yearと同じくらいのインパクトがあると思うので、改めてそこに招待していただき、ありがたいですね。

James Newman / Red Bull Content Pool

「今回は自分が先輩として財産をシーンに置いていく番だと思っている」

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