90分、U-23マリ代表のハイプレスに対してGK野澤のパスがタッチラインを割る。素早いスローインを受けたブライマ・ディアラに対して、西尾と藤田譲瑠チマの2人が挟みにいきかけたが中途半端で西尾が縦に抜かれる。プルバックをブバカル・トレオレが押し込み、3点目をゲット。
●U-23日本代表に何が足りなかったのか
全体にU-23マリ代表の優勢な展開ではあったが、3失点はいずれもミスが絡んでいる。サッカーはミスのゲームなので失点がミス絡みになるのは当たり前ではあるが、押されながらも耐えきる力が足りなかったとも言えるかもしれない。
アジア最終予選、およびパリ五輪でも、劣勢に立たされる試合はあるのではないかと思う。五輪本大会のグループリーグでU-23マリ代表と同居する可能性も高い。この試合では1人で相手を威圧できるような選手もいなかった。精神的にも圧力をかけられる展開は予想される。相手が格上だったとしても極力隙をみせない戦い方を身につけたいところだが、今回はそれを見せられなかった。
（文：西部謙司）
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