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表現豊かなオルネッライア の新ヴィンテージ 2021年

ワイン王国

紫を帯びたやや濃いめのルビーレッド色。香りは黒系ベリーの豊かで凝縮した果実、生き生きとしたスミレの花にスギやハーブの少し涼し気なトーン、中盤からは甘くて芳醇なヴァニラも表れ、妖麗で魅惑的な印象。口に含むとパワフルな果実味が口いっぱいに広がり、心地いい酸味とシルキーで緻密なタンニンとともに長い余韻へと続いていく。力強くて繊細、濃厚でエレガント、そんな相反する側面を持ち合わせる表現力豊かで、まさに“寛大”な味わいに仕上がった素晴らしいヴィンテージとなっている。

左はランベルト・フレスコバルディ社長、生産管理マネジャーのマルコ・バルシメッリ氏

昨年、17年間にわたり支配人を務めたハインツ氏が退任した。ボルゲリを第三の故郷と言い、2005年以来「地中海のエレガンスとフィネスを最大限に発揮するテロワールの果実を瓶詰めする機会を与えてもらった」とハインツ氏。彼の尽力によりオルネッライアは大きく発展し、輝かしい成功を収めた。名実ともに“世界のオルネッライア”となった今、新たに生産管理マネジャーにマルコ・バルシメッリ氏を迎え、どんな道を歩んでいくのか。オルネッライアの今後に注目したい。

『オルネッライア 2021年』
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 53%、メルロ25%、カベルネ・フラン 15%、プチ・ヴェルド 7%
アルコール度数:15%

text by Miyuki MURAO

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