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俳優・目黒蓮のイメージを一新し、さらに可能性を広げたTVドラマ『トリリオンゲーム』

キネマ旬報WEB

第96回キネマ旬報ベスト・テンで新人男優賞に輝いた目黒蓮(Snow Man)が、連続ドラマ単独初主演を務め、2023年7月期にTBSの金曜ドラマ枠で放送された連続ドラマ『トリリオンゲーム』のBlu-ray&DVD BOXが、3月15日に発売された。

本作は、『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で連載中の原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一による同名漫画を実写化したノンストップ・エンターテインメント。目黒演じる“世界一のワガママ男”のハルと、佐野勇斗扮する“気弱なパソコンオタク”のガクという、まさに正反対の2人が、ゼロから「トリリオンゲーム」社を起業。型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)もの大金を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がっていく過程を痛快に描き出し、「俳優・目黒蓮のイメージを一新し、さらに可能性を広げたドラマ」として放送時から大いに話題を集めた。去る2月には、ドラマの公式X(@trillion_tbs)にて、2025年に同キャストで実写映画化されることも発表され、「ハルとガクが帰ってくる!」と、早くも期待が高まっている。

就活中の大学生・ハル(目黒)は、日本最大のIT企業「ドラゴンバンク」の採用面接で、中学の同級生だったガク(佐野)と再会する。天性のコミュニケーション能力とハッタリで同社の内定を獲得したハルだったが、内定式当日、ガクが不採用だったことを知り、ガクの豊富な知識とプログラミングスキルを見抜けなかった同社に見切りをつけ、内定を辞退。最終面接で面接官を務めていた社長令嬢もろとも「ドラゴンバンク」を手に入れてやる! と高らかに宣言。ガクと組んで1兆ドルを稼ぐロードマップを描き、“何者でもない二人“が、スタートアップ企業の成長に必要な才能を求め、能力があるのにそれを発揮出来ずにくすぶっていた人たちを仲間に引き入れながら、知恵と度胸と確かな技術を武器に、大企業「ドラゴンバンク」からの度重なる妨害を潜り抜け、夢へと続く道を猛スピードで駆け上がる――。人の心の裏の裏をかいて攪乱していくハルの手腕により、何が起きるかわからない予測不能な展開でありながら、成功した彼らの未来像(=ゴール)もあらかじめ提示するという、“スリルと安心”を兼ね備えたロールプレイング型のエンタメ作品であるともいえるのだ。

 

ヲタ芸、歌舞伎町ナンバーワンホスト…“目黒蓮”の新境地を切り拓く、新キャラの見本市!

 

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社会現象ともなったドラマ『silent』(フジテレビ系)や、連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)をはじめ、「月の満ち欠け」(2022年)や「わたしの幸せな結婚」(2023年)といった映画作品を通じて、「俳優・目黒蓮の沼にハマった」という読者もきっと多いことだろう。だからこそ『トリリオンゲーム』で目黒が演じた、ハッタリをかまして狙った相手を次々と手玉に取っていく“天性の人たらし”であるハルというキャラクターを目にし、「物静かで愁いのある、自分の知っている“目黒蓮像”とはかけ離れすぎている」と違和感を覚えた人も少なからずいるに違いない。だが、いわゆるハマり役ばかりが続いていると「気付いた時にはそこから抜け出せなくなっていた」というケースも、これまでたくさん目にしてきたはずだ。

今回目黒が挑戦したハルという役柄は、ドラマの解禁時に目黒本人が「自分とは真逆のキャラクターなので、自分がどれだけ演じられるのか不安もありますが、ワクワクしています」とコメントしていたように、すでに固まりつつあった目黒蓮像を見事に打ち砕くほどの強烈なインパクトを視聴者に与えると共に、ガクを演じる佐野との化学反応によって生みだされた素晴らしいコンビネーションプレーに心躍らされるという、新たな発見までもたらした。

そういった意味で本作は、ここからさらに進化を遂げるであろう「俳優・目黒蓮」を語る上で欠かせない作品であると言っても過言ではない。というのも、本作で目黒は、まさにそこに居るだけで圧倒的オーラを放つビジネスマンの姿のみならず、神主に扮した姿や「Snow Man」メンバーの佐久間大介に教えてもらったというキレッキレのヲタ芸、さらには、歌舞伎町のナンバーワンホストの座をかけて、ハルの“本気の口説きテク”まで、いくつもの顔を披露しているからだ。「こんな目黒蓮、見たことない!」が、詰まった新キャラの見本市でもあると同時に、そこに滲む目黒自身の魅力も引き出しながら、俳優としての可能性を広げるという、一本の作品の中で何度も“味変”できる役を演じられる機会は、そうあることではない。

 

今田美桜、福本莉子、吉川晃司ら、目黒と共演経験のある俳優陣との再タッグにも注目!

 

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