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Skateboarding Unveiled vol.10 ~My Favorite Local 静岡~

FINEPLAY

「ローカルスポットはありますか?」

こう聞かれて「ありません」と答える人の方が少ないのではないだろうか。

今の時代、様々に枝分かれしているとは思うが、国や地域によってショップやパークはもちろん、気候や建築、街並みも違う。スケートボードは100ヶ所あれば100通りの個性が生まれるものだと思っている。別の言葉に置き換えるなら「地元愛」といえば良いだろうか。

そこで、今回は筆者の地元で撮影した写真をもとにコラムを進めていきたいと思う。

静岡を代表するスケーター

今や立派な静岡代表。高校生の頃の青木勇貴斗と根附海龍。

その地は静岡県。
今や東京暮らしの方が長くなってしまった自分だが、誰にとっても生まれ育った街は特別なもの。
静岡と言えば、今は多くの方が彼らを思い浮かべるのではないだろうか。

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青木勇貴斗と根附海龍の2名だ。

左端が4位の根附海龍、右から2人目が優勝した青木勇貴斗。2015年に浜松市にあるS.L. Parkで開催されたNESTA CUPより。
右端は当時の彼らを育てていた中坂優太

共に2003年生まれで同い年の彼らの出会いは、小学校1年生の頃に遡る。互いに親に連れてきてもらった藤枝市のスケートパークで初めて会うことになるのだが、双方の距離が近づいたのは、現F2O PARKオーナーで小野寺吟雲やチェンシー・ツイ(中国)の専属コーチを務める中坂優太のスクールに通い出してから。そこで共にメキメキと上達すると、程なくして同パークのライダーへと昇格。写真のNESTA CUPはちょうどその頃のものになる。

NESTA CUP出場時のライディングカット。根附海龍がヒールフリップ・フロントサイドボードスライド、青木勇貴斗が360キックフリップと当時から得意なトリックはそのまま 2019年に東静岡アート&スポーツ広場で開催されたAJSAプロツアー、H.L.N.A. Cupにて。今度は根附海龍がプロ初優勝、青木勇貴斗が4位に。2人はいつの時代も優勝を争う良きライバルであり親友

その後は青木勇貴斗が2015年、根附海龍が2016年にAJSA(日本スケートボード協会)のプロ資格を取得。高校1年生時にはH.L.N.A. Cupとムラサキプロで共に優勝を飾るなど、舞台がプロに変わっても躍進は止まらず、ついには世界最高峰のアマチュアコンテストであるTAMPA AMも、それぞれ2019年と2021年に制覇。高校生のうちに国内だけでなく国際大会も獲ってしまうのだから凄まじい。そして20歳となった今は、世界最高峰の舞台で鎬を削る静岡を代表する存在となっている。

AJSAプロツアー、H.L.N.A. Cupにおける青木勇貴斗のバックサイド・スミスグラインドと根附海龍のバックサイド180・レイトショービット

それだけに静岡のこの世代は、本国のDGKからサポートを受ける澤島裕貴や超絶テクニカルスケーターの浦野建隼など粒揃い。ちなみに浦野建隼は上記のNESTA Cupでも3位に輝いている。そして彼らに続くように、高校生の繁延亜周もプロ資格を取得し、さらに下の竹下煌輝なども頭角を現し始めてきた。ここにきてようやく確固たるシーンの基盤が固まってきたようにも感じる。

昨年のAJSAプロツアーDC & ELEMENT CUPでは青木勇貴斗が優勝、浦野建隼が2位に。根附海龍は出場しなかったものの、地元の仲間の滑りにガッチリ抱擁

静岡のシーンを創り上げてきた先駆者たち

彼との個人的な撮影の思い出は数知れず。中坂優太のギャップ to フロントサイド・クルックドグラインド

今の彼らの活躍があるのは、以前からシーンを盛り上げてきたスケーターがいたからに他ならない。

その代表的なスケーターが前述の中坂優太ではないだろうか。今年40歳を迎えた彼の戦歴は2007年、2008年のéS Game of S.K.A.T.E.連覇が燦然と輝く。そこでテクニカルスケーターとしての地位を確固たるものとした彼は、2年連続でアメリカへ乗り込み日本代表として戦い、権威ある専門誌TRANSWORLD SKATEboarding JAPANの「ROOKIE OF THE YEAR」にも輝いた。静岡から全国に名前を広めた走りの存在と言って差し支えないだろう。 また彼と自分は同世代でもあるため、共に繰り広げた撮影セッションは数知れず。そこで自分の撮影スキルは格段に向上したと思う。現在の彼はコーチとして五輪候補と共に世界を飛び回るまでに飛躍。いつの時代も自分に良い影響を与え続けてくれる存在だ。立場は違えど、これからも彼とはお互い切磋琢磨して自分越えを果たし、いろんな現場で仕事をし続けていきたいと思っている。

TRANSWORLD SKATEboarding JAPANのローカル特集「AROUND The Mt. Fuji」より。レール越えのキックフリップ
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