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カリフォルニア&ニュージーランド 凄腕ワインメーカーの造るカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネ

ワイン王国

チャーチ・ロード・トム シャルドネ 2021年
Church Road TOM Chardonnay

品種:シャルドネ100% 参考小売価格:2万6400円

ビーマン 美味しいですね。いろいろなヴィンテージを飲んでみたい! 続いて『ケンウッド・ヴィンヤーズ ジャック・ロンドン ソノマ・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨン 2018年』を試飲しましょう。ジャック・ロンドン州立歴史公園の中に位置する畑はやせた火山灰土壌で、ブドウの粒が小さく育つのが特徴。果汁に対する果皮や梗の割合が高くなるため、タンニンが抽出され過ぎないように配慮しています。
区画ごとに発酵させたものをフリーランジュースとプレスジュースに分け、35種類のジュースをブレンドします。カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンは瓶詰め後早くリリースする傾向がありますが、私はエイジングを大切にしてセラーで保管。この2018年が現行ヴィンテージです。鴨コンフィなどのジビエ(野生鳥獣肉)料理がお勧めですね。

ケンウッド・ヴィンヤーズ ジャック・ロンドン ソノマ・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨン 2018年
Kenwood Vineyards Jack London Sonoma Mountain Cabernet Sauvignon

アメリカンチェリー、カシスを彷彿させる香りに、シナモンを思わせる柔らかな印象も。バランスの良いまろやかなタンニンがエレガントな余韻をもたらす、フルボディの赤ワイン。

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品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100% 参考小売価格:4620円

スコット 料理と合わせてもいいですが、例えば暖炉の前でゆっくり飲んでいたいとも思いました。ところで、カベルネ・ソーヴィニヨンはニュージーランドではほぼ栽培されていませんが、チャーチ・ロードではホークス・ベイの地でフレッシュな果実味の柔らかなカベルネ・ソーヴィニヨンを造っています。内陸にはボルドー左岸のように砂利の土壌があり、ボルドーより穏やかな気候のため、ブドウがゆっくり成熟します。
『チャーチ・ロード グランド・リザーヴ カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー 2020年』はカベルネ・ソーヴィニヨンが54.5パーセントで残りがメルロ。セパージュ(品種構成)は毎年ブドウの出来
に合わせて変えます。この年は凝縮感がありますが、同時に軽やかさもあり滑らかな飲み口です。昨夜一緒に食べた和牛のステーキとばっちりでしたよね。
ビーマン そうそう、ワインがスパイシーなので料理にソースは不要、塩とコショウで十分でした。ベリー系果実に鉛筆の芯のような印象も。まだまだ若く将来が楽しみです。

*2 乳酸菌により、ワインの中のリンゴ酸が乳酸と二酸化炭素に分解される現象。酸味が柔らかく、香味が豊かなワインとなる

チャーチ・ロード グランド・リザーヴ カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー 2020年
Church Road Grand Reserve Cabernet Sauvignon Merlot

香りはダークベリーやプラム、スミレの花にスパイスも。タンニンはきめ細かく、エレガンスと力強さが共存する。今飲んでも楽しめるが、あと15年ほど熟成させるのもお勧め。

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン54.5%、メルロ45.5% 参考小売価格:7150円

——お互いのワインについて語り合ってみて、いかがでしたか?
ビーマン ホークス・ベイのテロワールが、きちんとワインに表現されているとともに、クリスさん独自の醸造スタイルには驚かされました。今後も頻繁に情報交換していきたいです。
スコット 多様性は自負していたのですが、ホークス・ベイに匹敵するソノマ・ヴァレーの多様性とポテンシャルの高さに興味津々です。風光明媚な地ですから、ワイン抜きでも訪れたいですね。

KENWOOD VINYARD(ケンウッド・ヴィンヤード)

アメリカのカリフォルニア州ソノマ・ヴァレーの北側に位置するケンウッド地区で、1970 年に設立。一貫した手作業とこの地が有する多様性や品質へのこだわりを理念として掲げ、高品質のワインを産している。

[ 画像が省略されました ]

ニュージーランドでも、日本でも知名度はナパ・ヴァレーのほうが高そう。この機会にいろいろな品種のワインを飲んで、ソノマ・ヴァレーの素晴らしさを知って欲しいですね。

CHURCH ROAD(チャーチ・ロード)

1897 年に世界的ワインの銘醸地であるニュージーランドのホークス・ベイで創業。2005 年から醸
造責任者を務めるクリス・スコット氏が、常に細心の注意を払いつつ、時には自身の直感も信じた
ワイン造りを実践している。

[ 画像が省略されました ]

ニュージーランドはソーヴィニヨン・ブランのイメージが強いでしょうが、それだけではありません。ぜひチャーチ・ロードの多彩なワインを飲んで、ニュージーランドを旅する気分を味わってください。

問い合わせ先:ペルノ・リカール・ジャパン㈱
TEL. 03-5802-2756

ペルノ・リカール・ジャパン – Pernod Ricard Japan

ペルノ・リカール・ジャパンのウェブサイトです。ウイスキー、ワイン、スピリッツ、リキュール、シャンパーニュ、コニャックなど、丹念に造りあげた上質でラグジュアリーなペルノ・リカール・グループの商品をご紹介しています。

www.pernod-ricard-japan.com

text by Atsushi TOGAMI
photographs by Kentaro TAKIOKA

『ワイン王国 139号』掲載

ワイン王国 2024年3月号 No.139


■発売日:2024年2月5日
■仕様:A4変形・138ページ
■雑誌コード:19815-03
■JAN:4910198150349
■発行・発売:株式会社ワイン王国
■特集 デイリーボルドー 定番にしたい50本
特別な日だけではなく日常をワインとともに過ごしたいからこそ、高品質ながら手の届きやすいワインが知りたい。ボルドーにはそんな願いをかなえてくれるワインがたくさん眠っています。今回は「ボルドーワイン委員会」が「リ・ボルドー」と銘打ちセレクトした50本を、5人…

www.stereosound-store.jp

2024年2月13日

提供元: ワイン王国

 
   

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