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「給与」「所得」「手取り」の意味はどう違う?

日刊ホントの話

収入に関連する用語には「給与」「所得」「手取り」などがあります。これらの言葉はもちろん意味する内容が少しずつ異なります。ではどういった違いがあるのでしょうか。ここで整理しておきましょう。


●「給与」「所得」「手取り」の関係

 「給与」「所得」「手取り」それぞれの関係性について簡単に説明しておきます。まず「給与」について。「給与」とは「会社から従業員に労働の対価として支払われる全収入」のことです。これには「基本給」や「各種手当」、「賞与(ボーナス)」なども含まれます。ただし、通勤手当や結婚祝い金や見舞金といったものは含まれません。これに対して「所得(給与所得)」とは「年収(年間の給与合計額)から「経費」もしくは「給与所得控除」を引いた金額を意味します。事業主などの場合は「経費」ですが、給与所得者にとっての経費は収入に応じて段階的に決まる「給与所得控除」です。つまり、「所得」とは自身の労働による「利益」のことを意味しています。

 「手取り」とは、最終的に自由に使えるお金として自分の手元に入る金額です。一般的な企業に勤める人の場合「給与」が「手取り」になるまでに差し引かれるものは、「社会保険料」と「税金」です。社会保険には「健康保険」、「厚生年金」、「介護保険(40歳以上65歳未満の場合)」、「雇用保険」といったものがあります。また給与から差し引かれる「税金」については、「所得税」や「住民税」が該当します。

●「手取り」の目安は総支給額の8割程度

 「手取り」は扶養の状況や医療費控除、寄附金控除などによって額が多少変化します。ただし一般的には、「年収(年間給与合計額)」の8割程度が「手取り」になると考えておくとイメージを掴みやすいです。つまり給与収入が500万円程度の人の場合、「手取り」はおおよそ400万円前後です。ただし収入が1000万円を超えてくる人の場合は、もう少し手取り額の割合は減るようです。たとえば年収1000万円から2000万円の人の場合は6割から7割、それ以上の場合はおおよそ5割から6割程度が手取り額となります。

 また他にも「年棒」として給与額が決まる場合もあるでしょう。こちらはあらかじめ1年単位で定められた給与額です。この金額を12ヶ月で割った金額が支払われます。残業代やボーナスの金額も含まれていることが多いようですが、状況によっては「年棒」以外にこれらが支払われる契約になっている場合もあるようです。毎月の給与の増減を気にしなくていいという点では、計画を立てやすい給与体系と言えるでしょう。ただし年棒制で給与を支払う会社の場合、成果主義や実力主義を前提としている場合が多いようです。

<参考>
「給与」「所得」「手取り」の違いとは?社会人が知っておきたい給料の基礎知識|MUFG
https://www.bk.mufg.jp/column/events/newlife/0018.html
年収とは| 所得・手取りとの違いや手取りの計算方法も解説|LHH
https://jp.lhh.com/knowhow/smart/phase1/annual-income
年収と年俸の違いとは? 知っておきたい年俸制のメリット・デメリット|ファイナンシャルワールド
https://financial-field.com/income/entry-158271

 
   

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