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「義援金」と「支援金」の違いって?

日刊ホントの話

日本中で被災した地域をサポートするための募金活動が今も行われています。募金活動の詳細をよく見てみると、「義援金」を募るもの、「支援金」を募るものがありますが、その違い、わかりますか?


 知っているようで意外とわかりにくい用語のペアを3つ紹介したいと思います。

●響きは似ていても中身は違う

 義援金と支援金の一番大きな違いは、前者は被災者へ直接届き、後者は支援団体を通して被災者を支えるために使われるということです。具体的に言うと、義援金は被災者へ公平に配分されますが、被災地に届くまで時間がかかり、救命、復旧活動には使われません。

 一方、支援金は支援団体が使い道を決定し、救命、復旧活動などにすぐ使われることになっています。自分のお金をどのように活用してもらいたいか、じっくり考えてから寄付をすると良いでしょう。

 続きまして、2つ目はNPOとNGOの違いです。正式名称ではNPOはNon Profit Organization(非営利組織)、NGOはNon Governmental Organization(非政府組織)。名前だけ見てもピンとこないかもしれませんが、NPOは非営利、つまり団体の構成員に対し収益を分配することを目的としない団体のことです。

 一方、NGOは各国の政府ではなく民間人や民間団体が作った組織のこと。幅広い社会貢献活動を行うという意味で似通った点はあるのですが、NPOは国内、NGOは国際での活動を行う傾向があります。ちなみに熊本地震の支援に関しては、NPO、NGOともに活動しています。

●あの経団連も社団法人の一つ

 そして、最後に財団法人と社団法人。そもそも法人とは、人ではない存在でありながら法律によって人とされているものを指します。言い換えると、人以外で権利の主体となることができる存在です。その中で財団法人は、一定の財産に対して法人格を与えたものです。たとえば、ボートレースの収益金を活動資金としている日本財団は資産、知名度ともに日本有数の財団法人です。財産に法人格を与えた財団法人に対し、社団法人は一定の目的を持った人の集まりに法人格が与えられたものです。経済に大きな発言力を持つ日本経済団体連合会(経団連)も社団法人の一つです。

 なんとなく意味はわかるけれど、意外と違いがわからない用語3ペア、いかがだったでしょうか?

 「義援金と支援金の違い、わかる?」などなど、職場で話題にしてみるのもいいかもしれませんね。

 
   

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